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2021年7月13日(火)

私たちの自由勝ちとろう

フラワーデモ 東京で全国で

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(写真)性暴力のない社会を実現しようとオンラインで語りあう参加者=11日

 性暴力のない社会を求めるフラワーデモが11日、全国33都道府県(主催者発表)で行われました。東京はオンラインで開催し、呼びかけ人で作家の北原みのりさんらが参加。コロナ禍で横行している性暴力の実態や、ネットなどでの誹謗(ひぼう)中傷などについて語りあいました。

 一般社団法人「Spring」代表理事の山本潤さんは、性暴力をめぐる刑法改正について「被害者の声や科学的な根拠を伝えながら、実態に即した内容にしたい」と発言。総選挙は大きなチャンスだと話し「性暴力根絶に理解がある議員を増やしたい」と語りました。

 インターネットなどで横行している誹謗中傷について、2氏が発言しました。ライターの石川優実さんは、#KuTooを発信してから、嫌がらせの種類が女性差別を含むものに変わったと指摘。「真実ではないことを事実にされない空気をつくっていきたい」

 ジャーナリストの伊藤詩織さんは、自身への誹謗中傷に対する勝訴判決について「一つの区切りになった一方で、立ち向かうハードルは高かった」と発言。匿名の誹謗中傷に対する法整備の必要性も語りました。

 呼びかけ人の北原さんは、都内で10、11日に行われた「女性のためのなんでも相談会」を周知するチラシ配りに飛び入り参加したと紹介。「夜の街を楽しそうに歩く男性と、私たち女性とのギャップに考えさせられました。私たちの自由を勝ちとるため、これからも頑張りましょう」と訴えました。

鳥取

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(写真)性暴力反対を訴える女性たち=11日、鳥取県倉吉市

 性暴力のない社会を求めるフラワーデモが11日、鳥取県の鳥取、倉吉、米子の各市で行われました。主催は「フラワーデモとっとり実行委員会」。

 JR倉吉駅南口前では2人がスタンディングをして、「性暴力を許さない」と書かれた横断幕やプラカードと花を掲げました。

 初めて参加した女性(30)は「母に誘われてきました。男女問わず誰もが被害者にも加害者にもなってしまう可能性があり、身近な問題として考えてほしい」と話しました。

 被害者支援に関わる女性(59)は、夏休み前、各高校でデートDVの学習会が取り組まれ、「デートDVとは何かを知ってもらって、相手から性的な行為を求められても、嫌なときはノーという権利があること、暴力は許されないこと、SNSで求められても裸の写真を送ってはいけないことなどを学ぶ」と紹介しました。

 デートDVの背景に、ジェンダーに関しての誤った認識があると指摘しました。

徳島

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(写真)花束で飾ったキャンドルの前でスタンディングする人々=11日、徳島市

 「#me tooの集い徳島実行委員会」は11日、JR徳島駅前で12回目の「フラワーデモ」を行い、「わたしは大切にされる権利がある」「性暴力をなくそう」などのプラカードを掲げてアピールしました。

 呼びかけ人の河野和代氏は「性暴力を問う行動が『見える』ことによって、声を出せない被害者の支えになる」と訴えました。

 新日本婦人の会県本部の荒津啓子ジェンダー平等部長は「『生理の貧困』解決へ、新婦人が求めていた、学校のトイレへの生理用品配備が、一部で実現した」と報告。「安心して子どもが育つ社会をつくろう」と力を込めました。

 子ども2人を連れて参加した阿南市の女性(46)は、デモに向かう途中、子どもから「性暴力って何」と聞かれたことを紹介。「殴られた時、殴られた方が悪いと言われたらどう思う。と聞くと『それはおかしい』と子どもは言った。家庭でも性の話をタブーにしてはいけない」と語りました。

佐賀

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(写真)市民に歌声をアピールする参加者=11日、佐賀市

 佐賀県のフラワーデモ@佐賀は11日、性暴力のない社会を求める全国の行動に連帯し、佐賀市の佐賀駅近くで性暴力反対のアピール行動を行いました。

 14人の参加者は一輪の花を手に「性暴力を許さない」などと書かれたプラカードを掲げ市民にアピール。合唱団「パッソアパッソ」と「コールポケット」が歌でジェンダー平等などを訴えました。

 コールポケットの岩永和樹副団長は「初めて参加しましたが、車内からの手振りなどもあって、継続してやってこられた成果だと思います」と話しました。

 日本共産党の武藤明美県議、池﨑もとこ市議予定候補も参加しました。


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