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2021年7月13日(火)

きょうの潮流

 何とか、無事でいてほしい。静岡県熱海市で3日に発生した土石流災害。数十人もの「安否不明者」の身元確認は進んだものの、残る17人は現場での捜索対象となる「行方不明者」に切り替わっています。死亡確認は12日現在10人。厳しい結果になるのか▼熱海での傷痕も生々しい中、先週末以降、九州南部の大雨で家屋浸水などの被害が発生し、中国地方など全国各地で「土砂災害警戒情報」「緊急安全確保」といった高いレベルの情報が出されました▼近年、梅雨の季節から秋口にかけて水害・土砂災害が繰り返されており、命が奪われ、経済的にも大きな損失を受けています。政府統計によれば、水害被害額は2018年度の1・4兆円から、19年度には2・2兆円に激増しています▼その背景に地球温暖化があることは言うまでもありません。大気が温められ、水蒸気が増え、経験したことのない豪雨をもたらす…。台風の大型化も、温暖化との関連性が指摘されています。そうした意味では、「自然災害」というより、資本主義がもたらした「人災」ではないのか▼熱海の土石流も、「盛り土」が起点となっており、人災の可能性が高まっています。静岡県は崩落した土砂の多くは盛り土と考えられるとの見解を示しており、県や市の許認可がどうだったのかを含め、徹底的な検証は不可欠です▼何よりも大事なのは、被災者を置き去りにしないことです。原因究明を行いつつ、国も力をあわせて被災者の生活再建に全力をつくすべきです。


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