しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年5月21日(金)

全員最賃15ドル今すぐ

マクドナルド労働者が全米スト

 【ワシントン=島田峰隆】米ファストフード大手マクドナルドの労働者は19日、シカゴやロサンゼルスなど全米15都市で、最低賃金を時給15ドル(約1600円)に今すぐ引き上げるよう求めてストライキを行いました。その他の都市でも市民が連帯して集会を開きました。

 同社の株主総会が20日に開かれるのに合わせた行動です。最賃15ドルを求める団体「ファイト・フォー・15ダラーズ」が呼び掛けました。

 マクドナルドは全米の店舗の5%にあたる直営店舗についてだけ時給15ドルを実施する方針を発表したばかりです。スト参加者は、9割超の労働者が置き去りにされたことに抗議。「新型コロナウイルスのなかでマクドナルドを支えたのは労働者だ」「いますぐ全員に時給15ドルを」と訴えました。

 南部ノースカロライナ州ダーラムの行動に参加したプレシャス・コールさん(34)は米メディアに「マクドナルドの低賃金が基準となってその他のファストフード企業も低い賃金しか払わない。企業は労働者の状況を知るべきだ」と語りました。

 マクドナルド社は新型コロナで経済が停滞した2020年に約50億ドル(約5460億円)もの利益を上げました。「ファイト・フォー・15ダラーズ」は、すべての労働者に最賃引き上げを実現できない理由はないと指摘しています。

 民主党のサンダース上院議員、オカシオコルテス下院議員が同日、オンライン企画でスト参加者を激励しました。


pageup