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2021年5月16日(日)

五輪看護師7割欠員

茨城のサッカー競技場

 東京五輪のサッカー競技場、茨城県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市)や練習場で医療ボランティアとして活動する予定だった看護師の7割が欠員となっていることが15日までに、茨城県看護協会(水戸市)への取材で分かりました。

 競技会場でのボランティアの看護師は2018年7月に県看護協会が大会組織委員会から日本看護協会を通じて要請を受けて募集したもの。当時、応募した看護師は41人。ボランティア内容はカシマサッカースタジアム内の観客対応と練習場3カ所の救護活動です。

 組織委は、4月9日付で日本看護協会に五輪大会中の看護師確保を依頼。同看護協会は4月20日、県看護協会に五輪大会中「看護師を新たに10人以上確保」することを求める文書を送りました。

 同22日、県看護協会は、「新たに10人以上確保」するとした要請は、2018年の募集と「別の依頼」なのか組織委員会に質問。組織委から「エントリーした41人中13人には協力の了解を得ている」と回答があり、7割が欠員となっていることが判明しました。

 県看護協会は欠員28人について「欠員になった状況は分かるが辞退したのか、連絡がとれなくなったのかなど理由の詮索はしていない」と話します。同協会は同26日、「協力できる看護職の数を回答するのは難しい状況」との見解を日本看護協会に送りました。

 茨城県では新型コロナウイルスの感染が拡大。各市町村では65歳以上の高齢者のワクチン接種の早期完了を求められています。


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