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2021年5月5日(水)

70年前の魚にマイクロプラ

“生産レベルとともに取り込み増加”

 1950年代に捕獲された魚の消化管からマイクロプラスチックが検出された―。米フィールド自然史博物館が4月29日発表しました。プラスチックの製造と消費がさかんになった当初から、魚がマイクロプラスチックを取り込んでいたことが明らかになりました。


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(写真)博物館が所蔵している淡水魚の標本©Kate Golembiewski, Field Museum

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(写真)魚の消化管から検出されたマイクロプラスチック。細長い糸のようなもの©Loren Hou

 マイクロプラスチックは大きさが5ミリ以下の小さなプラスチック片。世界中の海や湖、河川、さらに土壌や空気中から検出され、魚介類や水鳥、ウミガメ、クジラなどがそれらを摂取していることが相次いで報告されています。プラスチックには、有害物質が添加されたり、吸着したりしており、魚介類などを食べた人間にも悪影響を及ぼすことが懸念されています。

 同博物館などの研究グループは、1900年から2017年にかけて捕獲され、同博物館などが所蔵しているオオクチバスやアメリカナマズなどの淡水魚の消化管に含まれる微小な物質について、その化学組成を調べました。その結果、最近、捕獲された魚で多くのマイクロプラスチックが検出されただけでなく、1950年代に捕獲された魚からもマイクロプラスチックが検出されました。

 プラスチックの製造と消費は、1950年代以降急激に増加しました。同博物館のケレブ・マクマハン博士は「魚の消化管のマイクロプラスチックの量は、プラスチックの生産のレベルとともに増加していることがわかった」としています。


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