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2021年5月4日(火)

きょうの潮流

 どうも方向音痴らしい。地下鉄の駅を降りて地上に出ると東西南北がわからなくなる。スマホの地図アプリを頼りに自分の位置と目的地の場所を確認することがしばしば▼これが政治の話となると笑い話ではすまされません。コロナ対策で方向を間違えることは命にかかわります。菅政権の無為無策ぶりは国民の怒りをかっていますが、大阪の維新府政の対応もあきれます▼いち早くブレーキを踏んだかと思えば、いち早く緩めて、あわててまたブレーキ。時短・休業要請に飲食店は振り回される一方、時短協力金の支給は遅れに遅れ。見回り隊に職員やアルバイトを動員している場合なのか▼重症者が重症病床を上回る深刻な事態が続いています。いったん重症病床を3割減らした府の見通しの甘さが問題となっています。補助金の削減・廃止で大阪府医師会看護専門学校を学生募集停止に追い込みながら、看護師が足りないと嘆く▼なによりも不思議なことは無症状者を含めた大規模検査に一貫して消極的なことです。検査の対象が絞られているため効果が限定的です。本気で感染を封じ込める気があるのか疑われます▼ふりかえれば、コロナ禍で大阪市廃止の是非を問う住民投票を強行し否決されるや、大阪市の権限と財源を府に奪う条例を公明を抱き込んで可決させる。コロナ対策に全力をあげるべき時に制度いじりやカジノ誘致に熱中するとは。菅政権と維新政治の「二重の人災」から府民の命・生活・雇用をどう守るか。攻防が続きます。


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