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2021年5月3日(月)

きょうの潮流

 おとなしく養生していればいいものの、またぞろ、この人が盛んに動きまわっています。公の場に姿を現して訴える中身は、あきれるほど変わっていませんが…▼コロナ禍のさなか、持病を理由に辞めてから8カ月余。安倍前首相が、自民党の保守系グループや議員連盟の役員に相次いで就任しています。原発の増設や建て替えをすすめる議連の顧問になったり、党の改憲推進本部の最高顧問に座ったり▼とくに執着する改憲の集まりには熱心で、お仲間や若手議員を鼓舞しています。「日本を日本たらしめているものは何か―。つねに思いをはせながら気概をもってとりくんでほしい」▼その安倍氏が採決を促す国民投票法=改憲手続き法の改定案をめぐり緊迫しています。自公は連休明け6日の衆院憲法審査会で採決を狙おうと。感染拡大のもと、まさに憲法が国民に保障する権利を守り生かすことが政治に求められているときに、望んでもいない改憲を強行しようとは▼ふり返れば、国民の苦しみに背を向け、政治をあからさまに公から私に変えたのは安倍政権でした。森友・加計、桜も河井も、ゆがめた責任を何一つとらない人物をまたもてはやすのか。ツイッター上では「安倍晋三の再々登板なら日本沈没」が話題にのぼっています▼きょうは憲法記念日。今年は公布から75年の節目です。くらしや命が危機にあるいまこそ、「憲法の目」をもって政治や社会を考え正していく。その力が彼らのたくらみを打ち破る大きな力となるはずです。


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