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2021年5月2日(日)

きょうの潮流

 ミャンマーで起きた軍事クーデターから3カ月。軍や警察の激しい弾圧にもかかわらず、その直後から大規模な「市民的不服従運動」が続いています▼国鉄職員や教員を含む公務員、民間人が多く参加し、消費者による国軍系企業の不買運動として広がっています。私たちは、総選挙で選ばれた民意をひっくり返した軍の命令には絶対に従えない、と▼「不服従運動」と聞くと、隣国インドの指導者・ガンジーによるイギリスの植民地支配への抵抗を思い起こします。官職からの引きあげ、外国製品のボイコットなどです。独立運動にはずみをつけました▼ビルマは第2次大戦中の3年半、日本軍の占領下にありました。形だけの「独立」が与えられ、ビルマの指導者、軍人らは、当初日本に「協力」しましたが、インパール作戦で日本軍が大敗すると、抵抗・蜂起に転じました▼戦後クーデターを起こしたネ・ウィンは、日本軍の謀略機関から軍事訓練を受けた一人です。1988年辞任に追い込まれたとき言い残しています。「また国民が騒動を起こしたら国軍は、威嚇射撃ではなく当たるように狙いを定めて撃つから、覚悟しておくように」▼国軍によるクーデターは戦後3回目です。軍の凶暴性は変わっていませんが、国民の抵抗の力は飛躍的に増大しています。一日も早く軍事独裁政権を終わらせたい。日本国内で支援の輪を広げる山形大学教授の今村真央さんはいいます。「ミャンマーに関心をもち、市民と連帯することが何より重要です」


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