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2021年3月27日(土)

不良工事 国は検証を

武田氏 千曲川復旧めぐり

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(写真)質問する武田良介議員=16日、参院国交委

 日本共産党の武田良介議員は16日の参院国土交通委員会で、2019年の台風19号で損壊した千曲川護岸の災害復旧工事で、国が県に代わって工事を行う権限代行区間(長野県東御市本海野)の不良工事問題を追及しました。

 問題の工事は大林組が受注。ブロック背面の空洞、ブロック間の段差や隙間など計1万3471カ所の施工不良があるほか、2カ所112メートルで基礎工事をしていないなど重大な事態です。

 武田氏は「第一義の責任は大林組にあるが、発注者の国が監督していれば防止できた」と指摘。国と大林組が詳細設計を協議せずに工事が進められたと批判しました。国交省の井上智夫水管理・国土保全局長は「不備はなかった」と強弁しました。

 武田氏は「住民は国が責任を持って工事すると安心していた。権限代行の信頼が失墜しかねない」と指摘。赤羽一嘉国交相は「国が直接工事をするわけではない。台風19号で行った権限代行50件中1件だけだ」と開き直りました。武田氏は「二度とこういう工事が起きないよう国としての検証を」と求めました。


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