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2021年2月25日(木)

総務省接待問題 山田氏会食 5人で37万円

和牛ステーキ、海鮮料理…

塩川氏に官房長官が答弁

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(写真)質問する塩川鉄也議員=24日、衆院内閣委

 日本共産党の塩川鉄也議員は24日の衆院内閣委員会で、総務省幹部が放送事業会社「東北新社」に勤務する菅義偉首相の長男・正剛氏らから接待を受けていた問題について、事実関係をただしました。

 塩川氏は総務審議官当時に1人あたり7万4千円の接待を受けていた山田真貴子内閣広報官の会食の内容について質問。加藤勝信官房長官は「和牛ステーキ、海鮮料理などが提供された」とはじめて明かし、「(参加人数5人の会食の)合計額が37万1013円と確認できた」と述べました。

 また、塩川氏は、総務省の調査結果は山田氏本人が東北新社側と連絡を取って報告したものであり、「自分が関わる事件を自分が調査して報告するなんてありえない」と批判しました。加藤官房長官は、「山田氏は総務省を退職しており、特別職の国家公務員は公務員倫理法の対象外である」と答弁。塩川氏は、政策立案過程に関与する特別職に倫理法令がないことは問題だと主張しました。

 塩川氏は、他の事業者との間に同様の接待はなかったとする総務省の調査結果について、「総務省幹部が歴代にわたって東北新社とだけ会食を重ねている。『特別扱い』はなぜなのか」と迫りました。

 総務省の阪本克彦政策立案総括審議官は「この場で即答できない」などとして明らかにしませんでした。塩川氏は接待の背景に、総務相秘書官を務めた正剛氏と総務省幹部との“特別な縁”があると強調しました。

 塩川氏は、「身内の特別扱いと官僚の忖度(そんたく)という構図は森友・加計学園疑惑と全く同じ構図だ」と厳しく批判。山田氏と総務省幹部ら4人、正剛氏を含む東北新社関係者の国会招致を求めました。


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