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2021年2月8日(月)

「ミャンマーに正義を」

市民デモさらに拡大

強硬な軍に臆せず

 【ハノイ=井上歩】ミャンマーの最大都市ヤンゴンで7日、国軍のクーデターに抗議する大勢の市民が最大規模の街頭行動を行いました。民主主義を求める集会やデモが市内の至るところで長時間続いており、数万人が行動したとみられます。クーデターから7日目、ヤンゴンは抗議の声に包まれました。


 独立系ニュース会社「ミャンマー・ナウ」のライブ配信によると、人々は独裁への抵抗を示す三本指のポーズを掲げたり、アウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)のシンボルカラーの赤いものを身に着けたりしながら、デモ行進や集会、沿道立ちなどさまざまな行動を行いました。参加者は軍事独裁国家を拒絶するスローガンを唱和。歌を歌うグループもいました。

 人々が掲げる紙や垂れ幕には、「民主主義を要求する」「ミャンマーに正義を」「私たちの指導者スー・チーさんを解放せよ」との訴えが書かれていました。クーデターへの抗議の意思表示のため市内を通行する多数の車がクラクションを鳴らし、街中に響きわたっていました。

 ロイター通信は、友人や家族と連れ立ってデモに参加した人たちの「民主主義が必要。人々と共に行動しなければ」「未来のために意思を示す」などのコメントを伝えました。同通信によると、抗議行動はヤンゴンだけでなくミャンマーの各都市でも行われました。

 抗議運動の広がりに対して国軍は6日にインターネットを遮断し、強権で抑え込む姿勢を示しています。軍事政権は07年の反政府デモで市民に発砲しており、ミャンマー国民は危険があるのを承知の上で街頭に出ています。


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