しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021年2月3日(水)

きょうの潮流

 「われわれのしぶとい草の根が勝った」。米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の移転など、「馬毛島基地化」の是非が争点となった鹿児島県西之表市長選。自民推薦候補に僅差で勝利し、再選を果たした八板俊輔市長の言葉です▼日米同盟に直結する選挙では、政権側はアメとムチを使い分け、総力をあげて襲いかかってきます。これを市民の力で打ち破った意義は大きい。基地をめぐっては、米軍の新軍港建設の是非が争点になっている沖縄県浦添市長選(7日)も大激戦になっています▼今年に入っての地方選を見ると、西之表市を含め、潮目が変わりつつあるのを感じます。沖縄・宮古島市長選、山形県知事選で自公推薦の候補が惨敗し、北九州市議選では自民党が6減という大敗を喫しました▼個々の選挙には固有の争点がありますが、どこでも問われるのが新型コロナウイルスをめぐる菅政権のずさんさです。「Go To」事業の強行で感染を拡大させて緊急事態宣言を余儀なくされ、さらに1カ月の延長で国民に大きな苦痛をもたらしました▼しかも、国民にはまともな補償のない時短営業や罰則まで押し付けながら、自公の議員が銀座のクラブで深夜の飲食をしていたことが発覚。国民の怒りがうずまき、一連の選挙に大きな影響を与えていると考えられます▼数の力にあぐらをかき、国民をみくびってきた自公政権。今後も続く地方選で着実に追い詰めていけば、総選挙での野党共闘勝利・共産党躍進の重要な土台になります。


pageup