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2021年2月1日(月)

主張

「赤旗」創刊93周年

真実・勇気・希望を届け続けて

 「しんぶん赤旗」は、1928年2月1日の創刊から93周年を迎えました。「赤旗」は、戦争や弾圧で発行中断を余儀なくされた時もありましたが、反戦平和・国民主権・生活擁護の旗を掲げ国民の命と暮らしを守り抜く立場を貫いてきました。政権を直撃した「桜を見る会」スクープなど権力を監視し、不正を徹底追及する報道は「赤旗」の伝統です。菅義偉政権の無為無策によってコロナ危機が「人災」として深刻さを増す中、国民の苦難解決と政治の根本的転換のために、希望と勇気を届ける「国民共同の新聞」として一層役割を果たす決意です。

国民目線で権力を監視

 「大手各紙で本来のジャーナリズムが危惧される中、独自スクープを次々と出す強さに興味がある」「知っておかなければいけない情報がしっかり掲載されていそう」―日本共産党本部に「赤旗」購読を申し込んだ人たちから最近寄せられた声です。大手メディアやSNSを通じて「赤旗」に興味をもった方も少なくありません。

 昨年、「赤旗」日曜版は、安倍晋三前首相主催「桜を見る会」での一連のスクープで「日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞」大賞を受賞し、話題となりました。国内の優れた報道に贈られる大賞を「赤旗」が受賞したのは初めてで、多くのメディアが「なぜ『赤旗』がスクープできたのか」という問題意識から「赤旗」そのものを取材対象にして報じました。公の行事「桜を見る会」は大手メディアも毎年取材しているのに、「見逃し続けた自戒を込めて」(「毎日」2020年11月30日付夕刊)という記事も掲載されました。大手メディアと「赤旗」との決定的な違いは、同行事を国政私物化の重大問題ととらえる視点を持ったかどうかでした。「赤旗」は、国民が「おかしい」と感じる国民目線を何より大切にしています。

 菅政権の日本学術会議への人事介入を機敏に報じたスクープは強権的な政権の暴走を許さない確固とした姿勢が立脚点です。ジャーナリズム本来の役割である権力監視機能を「赤旗」が発揮できるのは、戦前戦後を通じた不屈のたたかいという歴史があるためです。

 どんな強大な権力であっても果敢に立ち向かう姿勢は「赤旗」の揺るがぬ原点です。財界・大企業の不正や横暴をただせるのも、大手メディアのように大企業の広告収入に頼るのでなく、読者の購読料に支えられているからです。

 国民とともに歩む「赤旗」の役割は、コロナ禍のもとで、いよいよ重要です。外出自粛や営業時間短縮など国民に多くの努力を求めながら、自ら積極的方策を示さない菅政権に国民の不信は高まり、罰則まで持ち出したことに怒りが広がっています。医療・検査の問題でも雇用・営業の分野でも、政府の無策と問題点をただし解決の方向を示す「赤旗」に期待と信頼が集まっています。国民の利益を守る新聞として、勇気と元気が出る紙面づくりに取り組みます。

新しい政権の実現めざし

 来たるべき総選挙は、野党連合政権の樹立がかかった歴史的な選挙です。「赤旗」は、新しい日本の実現へ市民と野党の共同の前進へ全力をあげます。多くの人に「赤旗」を読んでいただけるよう心から呼びかけます。ともに手をたずさえて政治を動かしましょう。


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