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2021年1月26日(火)

辺野古に陸自配備計画

秘密合意報道 穀田氏の追及裏付け

 沖縄県名護市辺野古の米海兵隊キャンプ・シュワブに「日本版海兵隊」とされる陸上自衛隊の水陸機動団を常駐させることで陸自と米海兵隊が2015年に秘密合意していたとの報道(25日付沖縄タイムス、共同通信配信)が波紋を呼んでいます。日本共産党の穀田恵二議員が18年5月11日の衆院外務委員会で防衛省陸上幕僚監部が作成した内部文書を基にシュワブへの水陸機動団配備の可能性を追及しており、今回の報道がその大きな裏付けとなりました。

 穀田氏が取り上げたのは、陸幕防衛部が15年9月28日付で作成した「陸幕施策等説明」と題した資料。鹿児島県から沖縄県にいたる南西諸島への陸自配備の概要を説明する中で、沖縄本島について、第15旅団司令部が置かれる那覇と、キャンプ・シュワブがある辺野古崎を図示していますが、シュワブ付近への配備計画は黒塗りされています。

 穀田氏は、在沖縄米軍トップのニコルソン四軍調整官が17年11月16日の記者会見で、長崎県佐世保市を拠点とする水陸機動団の一部が沖縄に配備されるとした上で、「キャンプ・ハンセンかシュワブに配備されれば米軍とともに活動できる」と発言していたことをあげ、「黒塗りの部分にはそうした配備計画が書いているのか」と追及していました。

 穀田氏はこれに先立つ15年3月3日の衆院予算委員会などで、「日米の『動的防衛協力』について」と題した防衛省内部文書に、シュワブ内に陸自部隊を常駐させる「恒常的な共同使用」構想が記されていることを暴露しています。

 加藤勝信官房長官は25日の記者会見で、共同通信などの報道について、「そうした合意や計画があるとは承知していない」と否定しました。そう言い切れるのなら、穀田氏が取りあげた文書の黒塗りを外して全面公開すべきです。

図

穀田氏が取り上げた陸上幕僚監部の資料。沖縄本島のキャンプ・シュワブ付近を図示した箇所は黒塗りに。


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