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2021年1月23日(土)

中身のない答弁ばかり 野党共闘で政権交代実現しかない

小池氏が記者会見

 日本共産党の小池晃書記局長は22日、国会内で記者会見し、参院本会議での代表質問に対する菅義偉首相の答弁について、「質問を理解していないのか、危機感がないのか、まともに答えていない。生活困窮者の支援活動に参加し、沖縄や、東北の被災地の皆さんから聞いた声や怒りを正面からぶつけようと臨んだが、中身のない答弁ばかりで手ごたえが全く感じられなかった」と厳しく批判しました。

 小池氏は、医療機関に対する緊急包括支援交付金が3・2兆円の3分の1も届いていないとの指摘に対し、菅首相が、同交付金が昨年末までに約1・1兆しか支払われていないと認めながら、「医療機関も含めた3・2兆円の支援や無利子無担保の危機管理融資を実施している」と答えたことを挙げ、「質問を全く理解していない。あきれた」と批判。第3次補正予算案は緊急事態宣言発令前に編成したもので、医療支援や補償へと組み替える必要があるとの指摘に「組み替えを行わなくても、新型コロナ対策に対応できる予算としている」とするなど「現実を全く見ていない」と強調しました。

 参院議員の河井案里被告が公職選挙法違反で有罪判決を受けたことについて、選挙で莫大(ばくだい)な資金を提供し応援した責任を問うたのに対し、「党からの政治資金については、所定の手続きを経た上で交付されたもの」と自民党の立場で答えた直後に「裁判は継続中であり、行政府の長としてこれ以上お答えするべきではない」と述べたとして「支離滅裂だ」と指摘しました。

 同日発効した核兵器禁止条約への参加を拒否し「立場の異なる国々の橋渡しを進める」と答弁したことにも「橋渡しの役割は一切果たしていない。橋渡しというなら条約に参加し、米国、中国、ロシアなど核大国にも参加を呼びかけるべきだ。条約に否定的な言質を述べるのみでは核大国のお先棒かつぎだ」と批判しました。

 小池氏は「やはり野党共闘で政権交代を実現するしかないと痛感した」と強調しました。


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