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2020年12月12日(土)

きょうの潮流

 世に三大無用の長物といわれるものがあるそうです。ピラミッドや万里の長城と並び、そこに名をあげられているのが戦艦大和です▼世界最大・最強の不沈艦とうたいながら、すでに制空権を握られ、大艦巨砲は時代遅れに。80年前の極秘の進水から沖縄への特攻作戦まで活躍の場もなく、3千余もの命とともに海に沈みました。今に換算すれば数兆円にもなる国費を投じながら▼「全精魂を傾け、このほとんど役立たなかった戦艦をつくり、失い、空(むな)しき栄光のみを遺産として将来に伝えることとなった」。戦史研究家の半藤一利さんは、戦争に突き進んだ昭和という時代、日本にとっての太平洋戦争の象徴的存在でもあったと▼昨日の本紙をみて怒りに輪をかけた読者も多かったのでは。菅政権が陸上配備型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策として建造を決めたイージス艦2隻。運用や維持費をふくめた総額は1兆円をこえ、能力も疑問符。海自の元幹部からは「令和の大和になる」との声も▼一方で自民・公明の政権与党は75歳以上の医療費を2割に引き上げることを決めました。負担増となる対象者は370万人にも。コロナ禍で受診控えが懸念されているなかで、高齢者へのさらなる追い打ちです▼救える命を救わないで命を奪いかねないものに何倍もの財源をつぎ込む。よくも「国民のために働く内閣」などと言えたものです。役に立たないどころか国民にとって害や災いとなる。こんな政権自体が無用の長物か。


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