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2020年11月29日(日)

きょうの潮流

 いまでもロマンチックだとお考えか―。先日の志位委員長の記者会見でこんな質問が出ました。20年前、委員長に就いたときの発言を念頭に聞いたものです▼「日本共産党という名前は、ロマンチックな人類史的名前だというふうに考えていて、大いにロマンある雄大な名前として大事に使っていきたい」。当時のCS放送でそう語っていた志位さん。資本主義で人類の歴史を閉じ込めてしまうようなそういう歴史観に私たちは立っていないとも▼いまも考えに変わりはなく、共産主義というのはひとことでいえば「人間の自由、人間の解放」だと答えていました。労働時間の短縮がもたらす、すべての人間の能力の開花。それが大きな力になって社会全体が発展していく。そんな未来を展望することはロマンにあふれていると▼感染症の世界的な爆発を表すパンデミック。いまそれを、人類史の大きな転換期として位置づける学者や識者は多い▼グローバル化した資本主義や、目先の利益ばかりを追い求める新自由主義の終わり。コロナ危機を人類の進歩の機会ととらえ、新しい社会像を示すことは先の見えない不安のただなかにいる私たちに勇気と希望を与えてくれます▼感染対策とともに、いま国のリーダーには、考え方やめざす理想を発することも求められているはず。なにも語れない首相が居座る日本は不幸です。このやっかいなウイルスによる分断のなかで人類はどんな世界に向かうべきなのか。キーワードとなるのは、自由と連帯です。


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