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2020年11月25日(水)

日本共産党の真価発揮し苦難軽減と11月の党勢前進に全力を

11月24日 幹部会決定総合推進本部長 小池晃

 小池晃幹部会決定総合推進本部長が24日、党内通信で行った「全党への訴え」の内容は次のとおりです。


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(写真)訴える小池晃書記局長・推進本部長=24日、党本部

 幹部会決定の実践に奮闘する全党のみなさんに心から敬意を表します。

 今日、私は、新型コロナ感染症「第3波」到来の危機のもとで、日本共産党がどういう活動にとりくみ、現状では後退する危険がある11月の党勢拡大の前進をどうかちとるのか――引き続き、支部での幹部会決定の徹底・具体化をすすめつつ、党活動で強化・発展をはかるべき二つの点について訴えます。

国民の命と暮らしを守るとりくみに総力をあげよう

 私は、今月10日の訴えで、日本学術会議の会員任命拒否の問題でも、新型コロナから国民の命と暮らしを守るとりくみでも、「党の存在意義をかけて立ち上がろう」と呼びかけました。そしていま、全国各地で、街頭宣伝にうってでて、菅政権を追い詰め、政権奪取への大攻勢をかけようと奮闘が広がっています。

 学術会議の問題は、国民の自由と人権、日本の民主主義がかかった大問題であり、違憲・違法の任命拒否を撤回させるまで頑張り抜かなければなりません。

 さらに、安倍政治の国政私物化の象徴=「桜を見る会」の前夜祭の費用について、安倍首相側が数百万円負担していたと報道されました。事実なら明白な法違反であり、安倍氏の国会答弁が虚偽となります。安倍氏を国会に招致し、真相を語ってもらうしかありません。

 これらの問題は絶対にあいまいにできないものであり、わが党は徹底追及へ奮闘します。

 同時に、強く訴えたいのは、この間のコロナ感染の急拡大をふまえ、コロナから国民の命と健康、暮らしを守るとりくみに、いま総力をあげる時だということです。

 新規感染者の急増が止まりません。菅政権のコロナ対応は、無為無策としかいいようがないものです。「GoTo事業」についても、見直しは表明したものの、「まずは知事に判断していただきたい」と丸投げしています。この事業は政府として全国一律で進めてきたものであり、「見直す」というなら政府の責任で行うのが当然です。菅政権の対応はあまりに無責任というほかありません。

 12日の記者会見で志位委員長が行った緊急提言――(1)無症状の感染者を把握・保護するための「大規模・地域集中的検査」「社会的検査」(2)感染追跡を専門に行うトレーサーの確保、保健所の体制強化(3)医療機関の減収補てんと宿泊療養施設の確保、そして「GoTo事業」を根本的に見直し、地域ごとの事業に転換するとともに、中小・小規模事業者に直接支援を行うことが待ったなしの課題となっています。

 実際に、東京・新宿区歌舞伎町などPCR検査を「点と線」ではなく「面」で行った地域では、感染を減らす効果があることが、政府の資料でも明らかになりました。名古屋市でも無症状者を含む無料の検査が実現し、神戸市や東京・世田谷区、千代田区では、介護施設や高齢者施設の職員、入所者を対象にした社会的検査が始まっています。沖縄県では、医療機関と介護施設への定期的検査を始めようとしています。緊急提言の方向を国民的な声と行動にして、政治を動かすときです。

 暮らしと営業を守ることも、ますます切実な要求となっています。いま地域によって営業時間の短縮などの要請が検討されていますが、自粛要請をするなら、今度こそ十分な補償とセットでなければなりません。さらに、今ある制度すらゆきとどいていないばかりか、このままでは、雇用調整助成金、持続化給付金、家賃支援給付金など、直接支援はすべて今年中に期限が切れてしまいます。これらの制度は「第2波」「第3波」を想定しておらず、当然追加の支援が必要です。

 “国民すべてが年を越せる直接支援を決断せよ”“消費税5%への緊急減税を”――これを国民の世論と運動にし、暮らしと営業を守り抜かなければなりません。

 全党のみなさん。

 今まさに、「国民の苦難軽減」を立党の精神とする日本共産党の真価が問われています。私たちは、3月~5月の「第1波」以来、国民とともに声をあげ、国会論戦と国民運動に力をつくし、1人10万円の給付金をはじめとして、多くの成果をかちとってきました。この間、少人数学級の問題では、文部科学大臣が「できれば30人が望ましい」「不退転の決意で臨みたい」とまで答弁するところまできました。国民が声をあげれば、政治を動かすことは必ずできます。

 すべての支部のみなさん。署名やアンケート活動、街頭宣伝にうってでて、世論と運動を広げましょう。

 すべての地方議員のみなさん。住民の要望を聞き、国政と地方政治に届ける活動、各界・各分野の人々との共同を広げる活動にとりくみ、地方議員の誇りにかけて住民の命と暮らしを守り抜きましょう。

党勢拡大にどうとりくむか――党員の命を守りつつ、断固として党活動を維持・発展させる

 次に、幹部会決定が党活動の「中心」と位置付けた党員拡大を根幹とする党勢拡大で、どう11月の前進をかちとるか。この活動でも、コロナ「第3波」を直視し、党員と国民の命と健康を守りつつ、断固として党活動を維持・前進させるために、感染拡大の状況に応じて、次のように発展させることをよびかけます。

 党員拡大では、全支部が入党の働きかけに踏み出しましょう。

 入党対象者に『入党のよびかけ』カラーパンフと政権交代実現をよびかけた簡易リーフを事前に届け、電話で約束・了解をとって、入党を働きかけるとりくみを抜本的に強化しましょう。「集い」は、少人数で感染対策を万全にして行いましょう。

 「しんぶん赤旗」読者の拡大では、見本紙と「赤旗」PR版を事前に届けておいて働きかけるとりくみを強め、党員の結びつきでの拡大や、電話を使った拡大にも、おおいにとりくみましょう。

 支部の連絡・連帯網を強めましょう。党員が日々情勢をつかむために日刊紙を購読すること、改定綱領を読了することとともに、ニュースの発行やこまめな連絡を大事にし、一人ひとりの党員に心を寄せ、全党員がその条件に応じて参加できる活動をすすめましょう。

 全国的な党勢拡大の現状は、23日「日報」「週報」によれば、幹部会決定の討議・具体化支部は64・0%、読了22・1%、改定綱領の読了42・8%、11月の入党の働きかけは1845人、入党申し込みは219人、民青同盟への加盟90人、「しんぶん赤旗」読者拡大では、日刊紙851人、日曜版5200人の到達となっています。後退した10月の同日の到達をわずかに上回っていますが、現状の延長線上のとりくみでは連続後退となりかねない危険があることも率直にお伝えしなければなりません。

 同時に、この現状の打開は十分可能だということも訴えたい。

 強権政治をふるう菅政権への批判、わが党の政権交代への決意とともに、コロナ再燃という国民の危機に際し、苦難軽減に献身的に奮闘するわが党に深い信頼と共感が広がっています。

 今月も党本部には多くの「赤旗」購読の申し込みが寄せられ、100人を超えるペースになっています。東京の50代の女性からは、「このコロナ禍で、あまりにも自民党・公明党の政府が機能していないことを憂えています。国会中継を見るにつけ、今後の日本の行く末を案じています。もう少し政治について勉強してみたいと思います」。福岡の50代の男性からは、「コロナの関係で6月から失業中。共産党とは縁がなかったが、日曜版の購読でつながりをもちたかった。共産党には真実があり、自分自身、日曜版の購読で社会のことに目を向けようと思いました」とコメントが付されていました。

 この3連休、兵庫県のある支部では、10月に党に迎えたばかりの40代の男性のパートナーの女性が、入党しました。先に入党した男性が新入党員教育や支部会議に参加する中で、「共産党は困った人をほっとけない党だ」と語っていた言葉が、パートナーの女性にも感動を与え、「集い」に参加して決意したそうです。

 いま多くの国民が、コロナ「第3波」への不安と戸惑いを募らせるとともに、菅政権の無為無策にあきれ、怒り、政治と社会のあり方を真剣に模索しています。感染抑止と国民の暮らしを支える確かな打開策を提起し、政治を動かしているのが日本共産党であり、わが党からの働きかけに、「ありがとう」「共産党があってよかった」「『赤旗』があってよかった」という感謝の声がかかる。コロナ危機を乗り越え、新しい日本と世界をひらく展望を示した記念講演と改定綱領が、新鮮な感動をよぶ。そういう情勢が広がっています。「しんぶん赤旗」の「桜を見る会」や学術会議人事介入のスクープも引き続き注目され、“権力を監視し、追及する”値打ちが光っています。

 11月の残された期間、国民の苦難軽減に献身し、コロナ危機を乗り越えた新しい社会への展望を語り、党勢拡大の飛躍を必ずつくりだそうではありませんか。

地方議員のみなさんへ

 とりわけ、11月の党勢拡大には地方議員のみなさんの力が欠かせません。12月議会の準備に力をつくしつつ、ぜひ最大限時間をつくり支部と行動しましょう。住民の福祉と暮らしの守り手として奮闘され、信頼されている地方議員のみなさんが、苦難軽減の活動とともに党勢拡大でも、その抜群の力を発揮していただくことを心から訴えます。

党と「赤旗」を守り抜き、政権交代へ党勢の前進を

 全党のみなさん。私たちは、先の幹部会決定で、次の総選挙での政権奪取に挑戦することを決意しました。コロナ感染拡大のもとで、国民の命と暮らしを守るためにも、いよいよもって菅政権を終わりにしなければならないことがはっきりしたのではないでしょうか。

 早い時期に、解散・総選挙がありうる情勢が続いています。そのときに、この11月、10月に続いて党勢を後退させるわけには絶対にいきません。最後まで入党の働きかけを広げ、現勢で前進する地区・県を広げましょう。「支部が主役」の大道のなかで世代的継承を意識的に追求しましょう。

 「しんぶん赤旗」の読者拡大では、なんとしても全県・全地区が前進し、全国的増勢を必ずかちとり、「赤旗」の発行とかけがえのない読者網を守り抜くことを訴えたい。どんな危機的事態のもとでも、党活動を維持・発展させ、コロナ禍で国民の命綱となり、真実を伝え、希望を運ぶ「しんぶん赤旗」を守り前進させる――この気概で奮闘してこそ、いつ解散・総選挙があっても勝利・躍進をつかめる強く大きな党をつくることができます。

 この11月、全党の力を集め、ありとあらゆる手をつくして党勢拡大の前進をかちとり、党躍進の勢いをつくりだし、政権交代と野党連合政権の実現をきりひらこうではありませんか。

 私も全力でがんばります。


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