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2020年11月10日(火)

学術会議問題

「事前調整」は卑劣なウソ、露骨な政治介入 徹底解明を

小池書記局長が会見

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(写真)記者会見する小池晃書記局長=9日、国会内

 日本共産党の小池晃書記局長は9日の記者会見で、日本学術会議元会長の大西隆東大名誉教授が同日の野党合同ヒアリングなどで、学術会議会員候補選定前に政府側との「調整」や「すり合わせ」はなかったと言明したことへの受け止めを問われ、菅義偉首相の突然の言い訳は「学術会議側に責任をなすりつけ、任命拒否を合理化しようとする非常に卑劣なウソだということが明瞭になった」として、徹底解明が必要だと強調しました。

 菅首相は国会で、「(3年前は)学術会議の推薦名簿が出る前に政府と会議側で一定の調整が行われていた」が、「(今回は)推薦前の調整が働かず、結果として任命に至らなかったものが生じた」と答弁していました。

 小池氏は、これまで首相は任命段階での自身の関与は認めていたが、今回の突然の言い訳は、学術会議の選考・推薦段階から政府が介入すると公言したもので、「露骨な政治介入宣言だ」と批判。大西元会長が「赤旗」8日付インタビューで、「首相の言う『調整』が『推薦名簿の変更』を意味するのであれば、調整したという事実はありません」と言明していると指摘。大西氏が9日の野党合同ヒアリングでも、「選考委員会が候補者を全て選考する仕組みになっており、総理が選考に関与する余地は全くない」ことを克明に解説したことも紹介しました。

 また、選定段階での事前「調整」について、菅首相は衆参両院での代表質問でも、衆院予算委員会の基本的質疑でも一切明らかにせず、参院予算委での立憲民主党の基本的質疑が終わり、自民党議員の質問の段階で突然言いだしたことだと指摘。野党が求めている早期の衆参予算委での集中審議の実施や杉田和博官房副長官の出席を一刻も早く実現するよう、政府・与党は誠実に応えるべきだと主張しました。


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