2020年11月7日(土)
きょうの潮流
大きな変化をもたらすのか。JRが発表した来春からの終電くりあげ。私鉄もつづき、1987年の国鉄・分割民営化以来、初めてとなる大規模な変更です▼戦後の経済成長にあわせて遅くなっていった終電の時刻。東京五輪を開催した1964年には、すでに山手線や中央線のそれは午前0時台に。朝早くから出勤し、最終電車で帰る。長時間におよぶ働き方を支える手段となりました▼コロナ禍の前には、五輪や外国人旅行者の急増を理由に、さらに終電を遅くする検討も。しかし感染拡大によって一転。深夜の足が早まることは私たちの社会や生活のあり方を見直すきっかけの一つになりそうです▼今年の世相を反映した流行語大賞の候補30語が公表されました。3密やソーシャルディスタンス、ステイホームをはじめ、コロナ関連の言葉が半数以上を占めています。列島がわいたラグビーW杯で日本代表が掲げた「ONE TEAM(ワンチーム)」を大賞に選んだ昨年とは、隔世の感があります▼今年の候補語のなかには「新しい生活様式」も入っています。変わる日常。コロナ危機がもたらした世の中を一変させるような流れ。それは社会や人びとに深刻なひずみもうみだしています▼経営が圧迫されている医療機関、中小企業や商店。日々の営みが脅かされている非正規労働者や文化芸術関係者、学生たち…。その支援が政治に求められていますが、国会では連日まともな答弁もできない首相の情けない姿。こちらはすでに“終電”か。








