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2020年11月3日(火)

幹部会決定を力に11月こそ党員拡大を根幹にした党勢拡大の前進・飛躍を

11月2日 幹部会決定総合推進本部

 全党の同志のみなさん。10月の大奮闘ご苦労さまでした。

 幹部会決定にもとづく10月のとりくみの結果は、総選挙勝利をめざす活動について、全有権者を対象に、プラスターを使った声の宣伝が各地で強められ、主な街頭演説も全国70カ所で行われ、3万人の聴衆を集めるなど、わが党への期待を大きく広げています。

 党活動の中心と位置づけた党員拡大を根幹とした党勢拡大では、入党の働きかけが2559人で、入党申し込みは366人にとどまり、現勢から大幅に後退する残念な見通しとなりました。「しんぶん赤旗」読者拡大では、月末の大奮闘がありましたが、日刊紙702人減、電子版88人増、日曜版1494人減という結果となりました。電子版を加えての日刊紙と日曜版の大会現勢は維持したものの、重大な後退となりました。こういう中でも、日刊紙と日曜版をともに前進させたところが11県83地区に及んだことは貴重です。

 党中央としても、「特別月間」でつくった前進の流れを中断させた責任を痛感し、11月こそ、みなさんと力を合わせ、党勢拡大の前進の流れを再構築させる決意です。

幹部会決定にもとづく10月活動の重要な教訓

 まず、11月のとりくみに生かすべき10月活動の重要な教訓を紹介します。

 第一は、幹部会決定にもとづき、わが党が、国会でも、草の根でも、菅政権を追い詰める政治的攻勢をかけていることです。とくに、学術会議の任命拒否の問題では、志位和夫委員長と小池晃書記局長の国会論戦とも結んで、各分野・各地で政権の暴挙に抗議する運動が急速に発展しています。

 昨日投開票された大阪市廃止の是非を問う住民投票で再度、否決に追いこんだことは、大阪市民の歴史的勝利です。わが党は、幹部会決定にもとづき、多くの市民や党派をこえた人たちとともに、真実の情報を届け、草の根の力を発揮して奮闘しました。この結果は、菅政権の最悪の補完勢力として、自己責任と新自由主義を押しつけてきた日本維新の会の野望にたいする厳しい審判であり、国政においても大きな意義をもつものです。大阪のみなさんと近畿・全国からの熱い支援に心から感謝します。

 11月は、こうした情勢の激動的変化を確信にして、「政権交代実現」の旗をいっそう高く掲げ、総選挙にむかっての宣伝と対話、「推進軸」としての「集い」を大規模に開催するときです。

 第二は、10月には、幹部会決定を読了・討議した支部と党員から「いよいよ綱領を実現する時代が来た」「わが党の勢いが国民にびんびん伝わることが大事だ」など、この間にない積極的で感動的な受けとめが広がり、宣伝でも、党勢拡大でも、「支部が主役」の大奮闘が広がったことです。

 その結果、党勢拡大で前進したところも、後退したところも、幹部会決定の討議・具体化を広げ、これを力にした「支部が主役」の「大道」に立った粘り強い努力を強めれば、党勢拡大での持続的な前進の道が切り開けるという確信を強めています。この点で、幹部会決定の支部での討議開始が52・4%、読了党員が17・0%という現状を変え、文字通り全支部・全党員に徹底することができれば、とりくみに大きな魂が入り、この11月に、党勢拡大での前進・飛躍を勝ちとれることが、共通の確信になっているのではないでしょうか。

11月のとりくみの三つの力点について

 以上をふまえ、幹部会決定にもとづく11月の党活動は、10月20日の小池本部長の「全党への訴え」で提起したことを基本に、つぎの三つを力点にしてとりくみましょう。

幹部会決定の全支部での討議・具体化を

 (1)何よりも、幹部会決定の徹底・具体化を強力に推進することです。月半ばをメドに全支部での討議・具体化をはかり、「850万票、15%以上」に見合う得票・支持拡大目標を決め、宣伝と対話、要求実現、党勢拡大のとりくみを具体化しましょう。そのためにも、党機関と地方議員のみなさん自身が幹部会決定を繰り返し討議し、「なぜいま政権交代と連合政権をめざすのか」、「どこにその条件があるのか」、「わが党に求められている役割は何か」など、その核心をつかんで支部に入ることが重要です。「支部が主役」の活動は、党機関が支部とともに努力することで、花開くことをつかんで援助しましょう。

 42%にとどまっている改定綱領の読了の手だてを抜本的に強化し、11月中には、すべての都道府県と地区が5割突破をはかり、「改定綱領を読まない党員なし」の状況をつくりましょう。

入党の働きかけを思い切って広げて

 (2)党勢拡大では、党員拡大を根幹にすえ、入党の働きかけを思い切って広げ、これと一体で「しんぶん赤旗」読者拡大の独自追求を推進することです。「支部が主役」の「大道」に立った入党の働きかけは、「特別月間」の中で、党員拡大でも、読者拡大でも、その勢いを加速させる決め手となりました。広く働きかけてこそ、国民の変化や党への期待も実感できます。10月のとりくみでは、支部の入党の働きかけのふみ出しが、「月間」中の3分の1から半分程度になったことが党勢の後退の原因となりました。

 支部の入党の働きかけのふみ出しを前進させるために、とりくみの「推進軸」である支部主催の「集い」を、コロナ感染対策を徹底しつつ、「気軽に」「繰り返し」「双方向で」無数に開催することが重要です。この中で、党創立98周年記念講演ダイジェストDVDを活用するとともに、注目高まる国会論戦を力にしましょう。

 入党の働きかけでは、政権交代実現をよびかけた新しい簡易リーフを『入党のよびかけ』カラーパンフといっしょに届け、読み合わせを行いましょう。

 世代的継承の党づくりをめざし、支部に50代以下の対象者をあげてもらい、働きかけることを特別に重視しましょう。民青全国大会成功をめざす同盟員拡大を党が支援し、青年・学生党員の拡大にもとりくみましょう。

 このとりくみと一体で、「しんぶん赤旗」読者拡大にとりくむことです。その際、「赤旗」PR版と見本紙の活用を重視しましょう。10月の経験からも、11月は、月初めから読者拡大にとりくむことが必要です。入党の働きかけと結んで、党大会から後退している日刊紙の拡大を特別に重視しましょう。そして、すべての都道府県と地区が、この11月、日刊紙、電子版、日曜版のみるべき前進をめざしましょう。

国民運動の発展に力をつくす

 (3)総選挙を前面にした「支部が主役」の選挙戦のとりくみと学術会議問題や新型コロナ感染問題、核兵器禁止条約などの国民的運動の発展に力をつくすことです。そのことが、政権交代選挙の機運をつくることにもなります。

 この中で対話・支持拡大のとりくみを前進させましょう。年内に80カ所で計画されている党幹部を弁士にした街頭演説を諸課題推進の結節点として成功させましょう。

 この11月、国会論戦を生かしての宣伝とSNSの活用を強めつつ、学術会議問題での国民的反撃を組織しましょう。「国民の苦難軽減」の立場で、大流行が懸念される冬を前に、コロナ感染防止にとりくみましょう。失業・倒産など越年が危ぶまれる方がたや青年・学生の生活の困難打開への救援も重視しましょう。

 全党のみなさん。

 この11月に、党勢拡大で、「月間」直後の後退分を取り戻し、持続的前進の軌道に乗せることは、この間にない新しい挑戦となります。10月の経験を糧に、月初めから、宣伝でも、党勢拡大でも、一大攻勢をかけ、何としてもみるべき前進の勢いをつくろうではありませんか。ご一緒に頑張りましょう。


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