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2020年10月30日(金)

維新・馬場幹事長の「大誤報」発言

言論の自由 踏みにじる

共産・清水議員が批判

 日本維新の会の馬場伸幸幹事長が29日、衆院本会議で「大阪市を4分割ならコスト218億円増」と報じた毎日新聞を「大誤報」だとして批判したことについて、日本共産党の清水ただし衆院議員は、同日、次のようにコメントしました。


 大阪市財政局の試算に基づく記事のどの部分が事実と反するのか具体的には触れず、自分たちに都合が悪いからとテレビ中継も入る代表質問で一方的なメディア攻撃を行うことは、憲法が保障する言論・表現の自由を蹂躙(じゅうりん)するものであり、許すことはできません。

 「毎日」26日付夕刊の記事にある地方交付税の算定となる基準財政需要額について、「都」構想が実現した場合も現在と「同額」と、馬場氏も壇上から述べた通り、分割によるコストがかさめば地方交付税が不足し、収支が悪化することを自らの質問で認めた形となりました。

 また、馬場氏は、「選挙の公正を害してはならない」との公職選挙法を引き合いにしましたが、この間、民間の広報誌に禁じられている政党の広告を掲載させて保育園の保護者に持ち帰らせたり、無許可で一部地域に「都構想」賛成派のタペストリーを掲げさせたりしてきました。

 5年前の住民投票では39回行われた大阪市による住民説明会は、今回8回にとどまり、反対派の主張を紹介しないパンフレットを全戸配布して賛成に「誘導」するなど選挙の公正を害しているのは維新の会です。

 大阪市の廃止に反対する市民の共同の広がりを恐れ、追い込まれた末の暴挙に動じず、日本共産党は言論と表現の自由をこれからも守ります。

 そして、なんとしても反対多数を勝ち取り、大阪市を政令指定都市として存続させるために最後まで奮闘する決意です。


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