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2020年10月28日(水)

“「都」構想に学べ”改憲あおる

菅首相に松井氏呼びかけ

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 日本維新の会代表の松井一郎大阪市長は『月刊 Hanada』12月号で「大阪都構想に学べ 憲法改正」と菅義偉首相に呼びかけています。(写真)

 このなかで、松井氏は「安倍政権七年八カ月は百点満点に近い」とし、安保法制=戦争法や特定秘密保護法を「誰に何と言われようとやり切った」と評価。「その安倍政権を継承してバージョンアップしていけるのは菅官房長官しかいない、と確信していました」と菅政権の誕生を歓迎。菅氏との付き合いにもふれながら「決断力とスピード感がずば抜けています」と持ち上げています。

 そして、「憲法改正などは維新の会も党是として掲げていますから、当然協力していきます」と表明。「早く国会で憲法改正の発議をすべきだ」とあおり、国民投票について「もし否決されたら次はない」という慎重論に対し「大阪都構想を見て下さい。『一度負けたらもう二度とできない』と言われ続けてきましたが、否決から五年後、もう一度行います」と再度の住民投票(11月1日投開票)にこぎつけたことを自慢。あたかも維新流の“勝つまでじゃんけん”に学べといわんばかりです。

 かつて、前維新代表の橋下徹大阪市長(当時)は、大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想の是非を問う2015年5月の住民投票を「憲法改正における国民投票と同じような形」と表現し、「まあ、その予行演習ですよ。『大阪都』構想は」(同年1月15日の記者会見)と述べていました。大阪市壊しを平和憲法壊しの「予行演習」にさせてはなりません。(辺)


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