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2020年10月24日(土)

きょうの潮流

 「大阪市が持っている権限、力、お金をむしり取る」。前維新代表、橋下徹氏の言葉です。当時大阪府知事。2011年6月29日夜、大阪市内で開いた政治資金パーティーでのことです▼同年秋の知事・大阪市長選ダブル選を「大阪都」構想の信を問う最終決戦と位置付け。「大阪は日本の副首都をめざす。そのために今、絶対にやらなければいけないのは大阪都をつくること」▼「むしり取る」発言は大阪市廃止=「都」構想の本質を端的に表現しています。橋下氏は「今の日本の政治で一番重要なのは独裁。独裁と言われるぐらいの力だ」とも。大阪市がもつ権限、財源をむしり取り、「1人の指揮官(知事)」のもとで、好き放題のことができる独裁体制をつくるということでしょうか▼11年11月のダブル選で橋下氏が大阪市長、松井一郎氏が知事に当選したものの15年の住民投票で「都」構想は否決。ところが、維新は公明党を抱き込み再度の住民投票が今年11月1日に実施されます▼投票を前に松井現大阪市長(維新代表)の発言が「やっぱり、都構想は大阪府独裁化」と波紋を呼んでいます。大阪市を廃止し4特別区に分割した場合、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)誘致が計画されている新淀川区の区長が反対したら、府はどうするのか▼定例記者会見で問われた松井氏は明言しました。「事業自体の権限が大阪府知事にあるので、特別区長の考えが知事と違うからといって事業が停止したり遅れたりすることはありません」


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