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2020年10月22日(木)

全国青年・学生部長会議開く

全党あげて民青と学生分野の前進を

辻青年・学生委員会事務局長の報告

 全国都道府県青年・学生部長会議が20日、党本部で開かれました。会議の目的は、幹部会第二決議が提起した民青同盟への党の援助について意思統一し交流すること、3月の全国青学部長会議の提起をふまえた学生対策の経験を交流し、強化をはかることです。山下芳生副委員長・党建設委員会責任者が開会のあいさつをおこない、辻慎一青年・学生委員会事務局長が報告しました。活発な討論がおこなわれ、若林義春党建設委員会責任者代理がまとめをおこないました。


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(写真)報告する辻慎一青年・学生委員会事務局長=20日、党本部

 辻氏は、コロナ禍のなかで政治の変化を求め始めた青年・学生に働きかけ、民青同盟の建設と学生分野の前進をはかるため、3点にわたって報告しました。

青年・学生に改定綱領という希望を届け

 第一の主題は、政治の変化を求め始めた青年・学生に、改定綱領という希望を届け、総選挙で政権交代をめざすたたかいへの参加を広げることについてです。

 辻氏は、コロナ禍で「派遣切りにあい、仕事が見つからない」など青年の雇用が悪化し、学生はアルバイトの収入減とともに、学生だけがオンライン授業が続いていることに不満が強く、友人さえつくれないなど深刻な実態にあると報告しました。

 同時に、広範な学生の自発的な運動で、学費減免を求めるオンライン署名が200大学以上に広がり、不十分ながら政府も学生支援の予算を拡充するなど、政治を動かしつつあるとのべました。民青などが主催する食料支援が33都道府県81カ所に広がり、8500人が利用するなかで、運動に協力する学生も生まれていると語りました。

 青年・学生がコロナ危機のもと、自発的に声をあげ運動を始めるなかで、政治の問題にぶつかり、政治を変える体験を始めていて、新自由主義、「自己責任」論をのりこえ始めた激動の情勢をしっかりとらえ、働きかけることを提起しました。

 「日本共産党を除く」壁の崩壊が、青年・学生と党の関係に大きな変化をもたらし、党の論戦や献身的な活動に関心と注目が寄せられています。「赤旗」電子版の若者応援無料期間に409人の学生が登録し、購読や民青加盟が広がりました。党の話が聞きたいと党の県、地区委員会を訪ねる青年・学生が全国で生まれています。

 辻氏は、「こんなに青年・学生と党のあいだに距離がないときはない」とのべ、「全党あげて、党の路線と政策・提案、改定綱領という希望を青年・学生に届けよう」と訴えました。

民青同盟援助の抜本的強化を

 第二の主題は、民青同盟への援助を抜本的に強化することです。

 民青は倍加に向け、年間2000人の拡大をめざし、努力しています。幹部会第二決議は、民青の組織的前進を党と民青の共同の事業として進めるために、党として民青の現状をリアルにつかみ、打開の方向を打ち出しました。

 辻氏は民青の現状について、「民青同盟が長期にわたる組織的後退傾向を食い止め、がんばり次第で組織的前進をかちとる展望を切り開いている」とのべ、また、党地区に対応する民青班の現状を示しました。

 そのうえで、幹部会第二決議第4章の民青同盟への党の援助の四つの方向を具体化し、推進することを改めて訴えました。

 一つめは、コロナ禍のもとで学生への食料支援などの援助にとりくんだところでは、党の県、地区、支部の協力が進み、「世代的継承」の機運が高まるとともに、党・民青と学生の結びつきが生まれていることです。辻氏は「大事なことは、学生党員・同盟員や地域の民青班が主人公となり学生と結びつきをつくり、そのなかでともに学び、信頼を深めて、同盟員を迎えることができるよう、党が支え、援助を強めることだ」とのべました。学費減免、青年の雇用でも援助を強めます。

 二つめに、民青班の再建・強化へ、民青班ゼロの地区はただちに克服することをよびかけ、すべての党県・地区委員会が民青班をつくる目標をもち、力を合わせようと訴えました。

 宮崎県では、民青班がゼロだった中部地区が地域班をつくり、別の地区で学生班を確立しました。

 福島県の県南地区は、5月に4人の同盟員を迎え、二つの自治体に二つの班をつくりました。

 京都府東地区は、子育て世代の党活動が活性化するなかで、その子どもたちを次々と民青に迎え、高校生班を再建しています。

 辻氏は11月末の民青全国大会にむけて、全国で地域、職場、学園、高校生のなかで民青班をつくり、発展させること、すべての民青班で班長を選ぶよう援助すること、民青県委員会の確立と、全県からの民青中央委員の選出、民青の専従体制確立への援助強化をよびかけました。

 三つめに、学習の援助をいっそう強め、とくに民青県委員会への系統的な援助を重視するよう提起しました。党機関として、民青県委員会への援助についてよく分析し、具体化することをよびかけました。

 四つめに、民青同盟員の相談相手としての党の体制をつくるよう訴えました。青年・学生対策に専念する担当者がいるところで同盟員拡大が前進していることを示し、全党の力で県と地区に担当者をおくことを提起し、同盟員拡大目標の達成へ、思い切って活動を推進することをよびかけました。

学生支部づくりに本格的に挑戦

 第三の主題は、学生党員を迎え、学生支部づくりに本格的に挑戦する問題です。

 3月の全国青学部長会議後、全国で大学の支部づくり、学生党員拡大への挑戦が始まり、6月から9月期では、この10年来の到達を超える同盟員を党に迎えています。改定綱領、党創立98周年記念講演、「入党のよびかけ」パンフを活用し、党員拡大を推進します。

 辻氏は最後に「全国どこでも条件・可能性が広がっており、党機関が手だてをとるかどうかが問われている」とのべ、総選挙勝利とともに、青年・学生分野の党づくりを中断させず、揺るがず追求しようとよびかけました。


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