2020年10月20日(火)
富士撃つ米軍訓練 初日から白リン弾
静岡県民の会監視
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静岡県の自衛隊東富士演習場(御殿場市、裾野市、小山町)で19日、在日沖縄米海兵隊の沖縄104号線越え実弾砲撃訓練が始まりました。初日から数多くの白リン弾を含む砲撃訓練が行われています。104訓練は1997年から本土分散実施され、同演習場では一昨年4月以来で、17回目です。
防衛省によると、訓練期間は30日までのうち10日間。午前7時~午後10時の間。人員は約500人、車両約120両で過去最大規模。155ミリりゅう弾砲12門を使用した実弾砲撃訓練、小銃を使った小火器訓練などが行われます。
「米軍は東富士に来るな!出ていけ!静岡県民の会」(県民の会)は連日、御殿場市の演習場畑岡射撃場前で監視行動を行っています。自衛隊の戦車砲が鳴り響く中、午前9時11分には「ドーン」と米軍の砲撃音が響きました。本降りの雨が降る中でも継続的に砲撃。午後5時までに75発が富士山に向かい砲撃され、そのうち17発は、イラク戦争で使われた残虐兵器の白リン弾発でした。
御殿場市平和委員会の渡邊希一事務局長は「初日から敵を想定した実戦的訓練。日常的な部隊とセットで行われ、沖縄と同質、同量であるはずの『104訓練』が変質化している。しっかり監視して、問題点を訴えていきたい」と話しています。