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2020年10月20日(火)

「都」構想 公明・山口代表「賛成てこ入れ」

支持者から厳しい批判

“60年以上応援、もう終わりや”

 大阪市廃止の是非を問う住民投票(11月1日)をめぐり、前回の「反対」から姿勢を一変させ「賛成」を呼びかけている公明党は、支持層に「賛成」が広がっていません。告示後初の日曜日となった18日、同党の山口那津男代表は“てこ入れ”を狙い、大阪市北区の梅田駅前で大阪維新の会と合同の街頭演説に打って出ましたが、支持者からは厳しい声が聞こえました。

 演説を聞いていた男性(30)は家族が公明党員だと言います。「公明党は『賛成』『反対』は個人の自由って言ってますけど、僕自身としては反対です。メリット、デメリットがはっきりしないし、コロナ禍の時に(住民投票を)やる意味もわからない」

 家族で来ていた公明党員の男性(90)は「今回ばかりは賛成できない。大阪市をなくすなんてばかげてる」と怒りをあらわにし、「60年以上応援してきたが、もう終わりや」と憤りました。一緒に来ていた妻は、記者が「『赤旗』(の記者)です」と名乗ると、「そうでしたか。じゃあ今回は私たちと同じ気持ちね」と漏らしました。

 20年来の公明党員だと言う女性(59)は「なっちゃん(山口那津男代表)が言うんだったらそう(賛成)したいけど、私は大阪市におるねん」と語気を強めます。記者から反対かと問われると「賛成か、(大声で)“反対”か、どちらか決めなきゃいけない。このニュアンスで考えて」と複雑な様子でした。

 聴衆の中には「さよなら公明党」と書かれたプラカードを掲げる人の姿もありました。(侃)


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