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2020年10月16日(金)

「弔意は内心の自由、強制してはならない」

中曽根氏合同葬 志位氏が欠席表明

 日本共産党の志位和夫委員長は15日、国会内での記者会見で、故中曽根康弘元首相の政府・自民党合同葬の当日(17日)に弔旗の掲揚や黙とうなどを大学や教育委員会、自治体、官公庁などに求める通知を出したことへの見解を問われ、「弔意というのは、誰に対するものであっても、弔意を示すかどうかも含めて、すべて内心の自由にかかわる問題だ。国家が弔意を求めたり、弔意を事実上強制したりすることはやってはならない」と指摘しました。

 志位氏は「日本学術会議法を踏みにじり、憲法23条の学問の自由を踏みにじり、まさに憲法を壊して学問の自由に対する不当な介入を行っている政権が、大学に対して弔意を求めるようなことをするなら、それが踏み絵になり、大学の自治、学問の自由に対する介入・干渉にもなり、さまざまな萎縮を生むことにもなりかねない」と指摘。「ますますもって、いまの政権がそういうことをするのは言語道断だ」と強調しました。

 また、志位氏にも合同葬への出席を求める案内が届いたとして、「慶弔には党派は関係ないというのが信条であり、公党の党首として合同葬に参加し弔意を示すため、出席の通知をすでに出した」と明らかにしました。その上で、「こういう内心の自由を侵害する形でのさまざまな問題を現に起こしたことが明らかになっている以上、私としては合同葬に参加するわけにいかないと考え、欠席させていただくことにした」と表明しました。


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