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2020年10月9日(金)

全国都道府県委員長会議

幹部会第二決議 山下副委員長の討論のまとめ

 7日の日本共産党全国都道府県委員長会議で山下芳生副委員長が行った第二決議の討論のまとめ(大要)は次のとおりです。


写真

(写真)まとめを述べる山下芳生副委員長=7日、党本部

 積極的な討論、ありがとうございました。

「支部が主役」の「大道」が豊かに裏づけられた

 まず、幹部会第二決議は、「『支部が主役』の党づくりの『大道』が広がっている」「全党の努力でつかんだ確信を生かすなら、『3割増』に向けて党勢拡大を持続的な前進の軌道に乗せることはできる」と述べましたが、そのことが討論で豊かに裏づけられたと思います。

 新潟県委員長が「この3年間で『月間』や『大運動』に3回取り組んだが、大きく変化している点は、入党の働きかけに足を踏み出した支部が28%から40%へ、1・4倍に広がったことだ。『支部が主役』の党員拡大に少し光が見えてきた」と語られたことは、印象的でした。そして三つの教訓を紹介されました。一つは、すべての支部で対象者を出しあうこと。54%の支部が対象者を出したことが、全支部が党員拡大に足を踏み出す土台になるだろうということでした。二つは、機関役員が支部に入って党員拡大で頑張ること。三つは、「入党の働きかけに失敗はない」ことを幹部が実感すること。県委員会総会でそのことを掘り下げて議論したことが支部の背中を押す力になった、ということでした。

 滋賀県委員長は、幹部会決議が「『支部が主役』に徹した党員拡大は、支部を変え、党を変えつつある」としている点を「その通り」と述べました。また、決議が「全党が党大会後、取り組んできた党建設・党勢拡大の努力方向は、法則的で、理にかない、未来にむかって発展性のある、党づくりの『大道』である」と述べていることも「その通り」と受け止めてくれました。実は、10月3日の県委員会総会で「こういう努力をさらに一回り広げるなら3割増はできる」ということを確認し合ったということでしたので、もう「言わずもがな」でした。党大会後の努力、「特別月間」の努力のなかで、みずからつかみとった確信だったということを示す発言でした。

 愛媛県委員長が「『支部が主役』の党づくりで明らかに質が変わってきている。この取り組みは一過性の取り組みではなく、次に広がる取り組みだ」と発言されたことも、きわめて重要だと思います。

 党大会後の努力、「特別月間」での大奮闘が党を変えている。そして、この努力方向は発展性があり、いよいよこれから力を発揮する努力なのだということが、こもごも自信をもって語られたことは、全党の気持ちを代表するものであり、全党の確信ではないかと思います。この道をひたむきに進むなら、党勢拡大を持続的前進の軌道に乗せ、党創立100周年までに3割増の党をつくることはできる。ここに確信をもち、この確信を全党に広げ、党づくりの後退傾向を前進へと転じる。そのために頑張ろうではありませんか。(拍手)

「党機関の活動強化」の努力に学ぼう

 その点で、幹部会決議が「党機関の活動強化」を提起したことが討論で深められました。

 鳥取県委員長は、西部地区の努力を紹介されました。「支部から喜ばれる地区になる。そのことを大事にしていこう」と、支部と一緒に、どんな支部になるのかのスローガンを考えているとのことでした。「日進月歩」などオリジナリティーのあるスローガンを、一つひとつの支部に足を運んで、支部と一緒につくっている。「『支部が主役』の党づくり」の党機関の努力として大変参考になったのではないかと思います。

 長崎県委員長は、「井戸を掘るなら水が出るまで掘ろう」を合言葉に、支部と一緒に足を踏み出すまで、成果を上げるまで援助していると発言されました。「少し手ごたえが出たところで『月間』が終わった」とのことですから、まだ水はちょっとしか出ていない。全党的にも同じような状況だと思います。もっと支部に入って、もっとたくさん水をくみあげようではありませんか。

世代的継承の意識的追求を

 もう一つ強調したいのは、幹部会第二決議が、「『支部が主役』の党づくりの『大道』を広げながら、そのなかで世代的継承を意識的に追求する」と提起したことです。この提起も、全党から歓迎されています。党内通信で報告を視聴した同志からの感想文で「世代的継承の新たな方針を歓迎する」という声、そして「この方針で挑戦してみよう」という決意がたくさんの方から届いています。世代的継承が緊急で死活的な課題だということは、みんなが感じていたことです。その課題で、この方向で挑戦してみようという新たな意欲と決意が、視聴していただいた方から出ているのは、たいへん心強いことだと思います。(拍手)

 討論では、若い世代の中での大きな変化もリアルに語られました。北海道委員長は、8月に「赤旗」購読をみずから申し込み、支部と一緒に記念講演DVDを見て、9月に入党した36歳の女性が、SNSで「私、共産党に入党しました。みなさんも入党しましょう、『赤旗』を読みましょう」と発信すると、友達から「私も入りたい、私も読みたい」という返事が次々と来ているということを紹介されました。また、20代の専門学校に通う学生が、共産党の宣伝で足を止めて、インターネットで共産党のホームページを見て「共産党に入るにはどうしたらよいですか」と話しかけてきた、ということも紹介されました。

 東京都委員長は、「赤旗」を見て共産党に関心をもった若い方が、「共産党のことをもっと知りたい、共産党にはインターンシップの制度はないのか」と党事務所を訪ねてきたことを紹介されました。

 いま、コロナ危機を体験して、新自由主義の破綻を見抜き、資本主義の限界を感じ、どうすればもっと良い日本と世界をつくることができるのかを模索するという、大きな変化が若い世代のなかに起こっています。そのことと私たちの党の活動や主張とが見事にかみあっていることを、リアルに交流することができたと思います。この若い世代の変化をとらえ、新しい方針で全党の力を発揮して、若い世代のなかに党をつくる事業をやりとげようではありませんか。

 新しい挑戦は10月からが勝負です。10月にこれまでの努力を途切れさせないことが、この瞬間から問われることになります。党中央としても、みなさんと一緒に必ず10月の前進をかちとる決意を述べて、まとめとします。(拍手)


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