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2020年10月9日(金)

全国都道府県委員長会議

幹部会第一決議 小池書記局長の討論のまとめ

 7日の日本共産党全国都道府県委員長会議で小池晃書記局長が行った第一決議の討論のまとめ(大要)は次のとおりです。


写真

(写真)まとめを述べる小池晃書記局長=7日、党本部

 28人の都道府県委員長が発言されました。幹部会決議が文字通り真正面から受け止められ、決意が語られ、深められる、そういう討論になったと思います。2点述べたいと思います。

次の総選挙での政権交代を堂々と訴えよう

 一つは、党大会決定で、「野党連合政権に道を開く」としていたものを、「次の総選挙で政権交代を実現し、野党連合政権を樹立する」と、一歩踏み込んだ提起をしたことが、たいへん歓迎されました。そして、政権交代を実現する、政権を取りにいく、その水準で党活動をやっていこう、選挙準備も党勢拡大も飛躍させようという決意が、それぞれから語られました。

 これに関連して、党大会では、「850万票、15%以上にむけた得票目標、支持拡大目標をもち挑戦する」となっていましたが、幹部会決議では「850万票、15%以上を実現する」と明確にしています。次の選挙で掛け値なしに、「850万票、15%以上」を実現するための手だてをとることが、総選挙にむけた具体的な仕事になってきます。

 すでに、各比例ブロックで決定している比例代表の得票目標を合計すると963万4千票になりますので、全体としては850万票を超える目標を掲げて選挙準備が取り組まれています。これを支部の段階にまで徹底し、「850万票、15%以上」という全国の目標に対応する、支部としての支持拡大目標、得票目標をただちに具体化し、宣伝と対話、支持拡大にうってでようではありませんか。

 「次の総選挙で政権交代を実現し、野党連合政権をつくる」という目標について、全国から感想文が133通届いていますが、「実感がわかない」という方はほとんどおられません。これまで野党共闘を実際に取り組んできた実感として、確実に前進していることが共通の認識になっているのではないでしょうか。千葉県では、袖ケ浦市議選で、野党連合政権をめざしていることを訴えたら、「そのことをもっと訴えてほしい」と住民から声をかけられたそうです。長野では、衆院長野4区の小選挙区予定候補・ながせ由希子さんが、「政権を奪取して、野党連合政権をつくろう」と訴えると、目の前でぐっと反応が変わる、相手が変化していったとのことでした。「次の選挙で政権交代を」と、臆することなく堂々と訴えていけば、「政治を変えたい」と思っている市民には必ず響くはずです。今日の会議に参加している県委員長のみなさんを先頭に、「次の総選挙で政権交代を実現し、野党連合政権を実現する選挙にしよう。そのためにも日本共産党躍進の流れを」と語りぬこうではありませんか。(拍手)

 そういう勢いを共産党が、「自らつくる」ことが大事だと思います。

 兵庫県委員長が、「『比例を軸』に躍進の勢いをつくることが大事だ。共闘相手の支持者にも、日本共産党の政策や理念、野党共闘の立場が伝わるような大宣伝と対話で、“日本共産党と一緒にたたかって結構”“共産党と一緒なら安心だ”と受け止めてもらうようになる、“日本共産党の勢いはすごい、一緒にやらないと損だ”と思ってもらえるような勢いをつくる、さらには、比例の投票は野党共闘に真剣に取り組む日本共産党にというところまで持っていく活動を展開していくために、知恵と力を尽くしていきたい」と発言されましたが、こういう構えが本当にいま大事ではないかと思います。

 政権交代のためには、野党全体が伸びなければなりませんが、わけても私たち共産党が躍進することがどうしても必要です。共産党の躍進なしに政権交代はあり得ません。そしてこれは、わが党独自の責任ですから、そのことをしっかり腹にすえて、来たるべき総選挙にのぞんでいこうではありませんか。(拍手)

「月間」の流れを発展させ、“総選挙勝利を前面に”“党勢拡大を中心に”を相乗的に

 二つめに、それでは具体的にどう進めるのか。この点では、“総選挙勝利を前面に”“党員拡大を根幹とする党勢拡大を中心に”という提起が、「非常にわかりやすい」「スッキリした」「受け止めやすい」という感想が寄せられています。

 今日の討論でも、そうした発言が続きました。この点で、埼玉県委員長が発言されたように、幹部会決議は、“選挙が近づいたから選挙型に切り替えるということではない”という点が大事ではないかと思います。選挙準備が新たに加わってまたひとつ仕事が増えたと、大変だと、そういうことではなくて、「特別月間」でこれだけの成果をつくったわけで、エンジンがもう温まっているわけです。「特別月間」の奮闘によってつくられた「支部が主役」の「大道」を歩みはじめた党勢拡大の流れを絶対に止めずに、失速をさせずに、発展させていく。これを“中心に”すえて、持続的前進の流れをつくりだすことが、相乗効果にもなり、総選挙勝利・躍進にとっての最大の保障となります。新たに総選挙準備という仕事が加わって、“背中にしょって重い”と嘆くのではなくて、まさに自然な流れで進めていくことが大事だと思います。

 「次の総選挙で政権交代をと訴える」、そして「総選挙勝利を前面に、党勢拡大を中心にすえる」という、幹部会決議の二つの提起に正面から取り組みましょう。そのためには私も含めて、中央の構えも問われていると思います。菅政権を一刻も早く打倒し、政権交代を実現し、野党連合政権を樹立し、新しい政治をこの国につくっていこうではありませんか。

 最後に心から訴えて、討論のまとめとします。(拍手)


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