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2020年10月8日(木)

米で墜落F35B 岩国所属

追加配備直前にまた事故

 米本土で9月に空中給油訓練中に墜落したF35Bステルス戦闘機は、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)を拠点としている第121海兵戦闘攻撃中隊(VMFA121)に所属していたことが分かりました。

 海兵隊によると、F35Bは9月29日(現地時間)、米カリフォルニア州でKC130空中給油機と接触し、墜落。パイロットは脱出し、KC130は緊急着陸しました。

 海兵隊は米海軍協会ニュース(1日付)で、事故機は第121海兵戦闘攻撃中隊の所属だと言明。同部隊は2017年1月から岩国基地を拠点にしています。

 これについて防衛省も6日、関係自治体に事故機が「岩国所属だった」ことを認めました。同時に、「事故当時は岩国には所属していなかった」と説明。また、在日米海兵隊(第3海兵遠征軍)は本紙の取材に、「事故を起こした航空機は配置換えの最中であり、岩国に戻る予定はない」と回答し、責任回避の姿勢を示しました。

 一方、121中隊の公式サイトは、7日時点でも所属を「岩国」と明記。さらに本紙は同日、岩国基地内の121中隊事務所に電話で確認したところ、米軍の担当者は「ここは121のオフィスだ」と回答。121中隊そのものは引き続き、岩国所属です。

 岩国基地所属機は16年4月と18年12月に空中給油訓練で接触・墜落事故を相次いで引き起こしています。さらに海兵隊は今年10月以降、F35B16機を追加配備し、32機に大増強する計画です。こうした計画は撤回し、121中隊を含む岩国基地の責任の所在を含め、事故原因の徹底究明が求められます。


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