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2020年9月27日(日)

生放送!とことん共産党

大阪市廃止の「都」構想ストップへ全国から支援を

小池書記局長、辰巳・山中両氏と討論

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(写真)「とことん共産党」に出演する(左から)小池、山中、辰巳、朝岡の各氏

 日本共産党のインターネット番組「とことん共産党」が25日、生配信され、大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想の問題点について、小池晃書記局長、辰巳孝太郎前参院議員、山中智子大阪市議団長が語り合いました。司会は朝岡晶子さん。

 番組は、大阪市廃止の是非を問う住民投票(10月12日告示・11月1日投票)が迫るなか、全国的な課題として考えようと企画。「『都』構想って何?」などの疑問に辰巳、山中両氏が答えました。

 山中氏は、「都」構想の本質は「大阪市をなくし、権限も財源も大阪府に集中することだ。地方分権の流れに逆行している」と説明。大阪市をなくして設置される特別区では、税収が減る一方、行政運営の費用は増え、「政令市の財政力で行ってきた独自施策は、削らざるをえなくなる」と指摘しました。

 辰巳氏は「ダメなら元に戻せばよいという人がいるが、法律がないので元には戻せない」と強調。小池氏は「高市早苗総務相(当時)が国会で『戻せない』と認めている」と述べました。

 大阪維新の会(代表・松井一郎大阪市長)が「都」構想の目的とする“二重行政の無駄の解消”についても、山中氏は、松井氏らが挙げる「旧WTCビル」「りんくうゲートタワービル」などの巨大開発は「2個あるから悪いのでなく、一つもつくってはいけない。政策の失敗だ。松井市長は、つくった頃の自民党にいたような人なのに、知らないかのような顔をしている」と話しました。

 辰巳氏は、カジノ誘致やその予定地・夢洲(ゆめしま)での超高層ビル建設計画を挙げ、「同じことを繰り返そうとしている」と告発しました。

 山中氏は、「大阪市は巨大開発の借金をようやく返し終える。今まで切り捨ててきた住民サービスを元に戻さないといけない時に、その力を大阪市壊しに使ってどうするのか」と批判。「なぜ大阪では自民党と一緒にたたかっているの?」との疑問には、今回はそれぞれで反対運動をしているが、「地球が侵略を受ければ国も主義も関係なく一緒にたたかうはずだ」とし、「大阪市をなくしてはいけない」という思いの人たちとともにたたかうのは当然だと答えました。

 辰巳氏は「今回は党派ではなく、大阪市を守りたいという市民のたたかいだ。1人で駅頭でビラ配りをする人もいる」と語りました。

 その他、大阪市の新型コロナウイルス対策や特別区の財政試算、行政と維新が一体となった広報の問題など話題は尽きませんでした。

 小池氏は「『都』構想は自治を破壊し、やり方も欺まん的なものだとよく分かった。ぜひ全国から支援を集中しよう」と呼びかけました。

 番組では、市民連合が同日、野党各党に提出した政策要望書も紹介。小池氏は次の総選挙での政権交代に向けた決意を述べました。

 「赤旗ナイト」のコーナーでは、「桜を見る会」をめぐるスクープで日本ジャーナリスト会議のJCJ大賞を受賞した「赤旗」日曜版の山本豊彦編集長と藤川良太記者が、問題の核心や取材の背景などを語りました。


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