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2020年9月19日(土)

新人王戦 佐田七段先勝

囲碁 優位を築き手堅く

写真

(写真)終局後、検討する佐田七段(右)と関三段(左)、立ち会いの結城九段=18日、大阪市中央区の関西棋院(峯松進撮影)

 関西棋院の佐田篤史七段(24)と日本棋院の関航太郎三段(18)の東西対決となった第45期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)の決勝三番勝負第1局は18日、大阪市の関西棋院でおこなわれ、午後4時23分、190手まで佐田七段が白番中押し勝ちを収め、シリーズ先勝としました。第2局は28日(月)、東京都千代田区の日本棋院でおこなわれます。

 握って関三段の先番となりました。

 白6から白が地を稼ぎ、黒が右辺から上辺に勢力を広げる展開。

 佐田七段は白24から右下黒をにらみ、「白32から右下隅の黒に技をしかけたのが面白いところでした。結果互角の分かれ」(立ち会いの結城聡九段)となりました。

 黒41から白46まで左下隅の形を決め、黒47に白は48と反発し左辺から中央に競り合い、左下の黒を攻める構え。白70から78の右下の折衝は白に形勢が傾きました。

 その後の中央のやりとりでは黒がうまくさばき、黒103から右上白模様に侵入し、形勢不明に。佐田七段は白112から絶妙のタイミングでコウを仕掛け、左下の黒を攻めつつ白124でコウを解消すると、優勢を築きました。

 関三段は懸命に追い上げを図りましたが、佐田七段は手堅く打ちまわし勝ち切りました。

 結城九段は「コウにしかけられる直前の黒111が一瞬の敗着になりました。しかし序盤から見事な碁で、好勝負でした」と講評。

 勝った佐田七段は「形勢自体は難しいと思っていた。反省する点はあるが、後悔する手はなく打ち切れた」と述べ、敗れた関三段は「左下で簡単なミスが出てしまい、流れを悪くしてしまった。次局は後悔のないように精いっぱい打ちたい」と語りました。

図

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