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2020年9月6日(日)

なんだっけ

「核のごみ」最終処分場って?

 Q 「核のごみ」ってなに?

 A 原発を運転すると、核分裂生成物などの大量の放射性物質を含む使用済み核燃料が発生します。

 日本政府は、使用済み核燃料を再処理してプルトニウムやウランを回収し、残った廃液をガラスに混ぜ「ガラス固化体」にして処分する方針。これを高レベル放射性廃棄物と呼んでいます。ガラス固化体の表面の放射線量は、20秒で致死量に達するレベルです。

 Q 最終処分場って?

 A 日本は、ガラス固化体を30~50年地上で冷却した後、地下300メートルより深い地層に埋めて処分するとしています。

 最終処分法では、経済産業省の認可団体、原子力発電環境整備機構(NUMO)がこの処分を実施することになります。処分施設の規模は、坑道などの地下施設の広さは6~10平方キロ、坑道の総延長が200~300キロ程度になるとしています。

 Q 処分地はどうやって決めるの?

 A NUMOは、自治体からの応募があれば、処分地選定のための調査をすることになっています。調査は段階的に、文献調査が2年程度、ボーリングなどを実施する概要調査が4年程度、精密調査が14年程度です。人間の生活環境から10万年程度の隔離が求められることから、処分地は火山や活断層が近くにないこと、人が掘削する可能性のある鉱物資源が近くにないことなどが条件。

 北海道寿都(すっつ)町の町長が、文献調査への応募検討を表明しましたが、地元からは反対の声が上がっています。

 (2020・9・6)


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