2020年9月3日(木)

沖縄新基地　推進を表明

菅氏　森友再調査を拒否

　菅義偉官房長官は２日の記者会見で、安倍政権の経済政策「アベノミクス」について問われると、格差拡大をもたらしたことには触れず、株高や雇用者増などをあげて「アベノミクスをしっかり責任をもって引き継いで、さらに前に進めていきたい」と継承を表明しました。記者からアベノミクスの反省点についても質問されましたが答えませんでした。

　また森友学園や加計学園の問題、「桜を見る会」疑惑について「国民から再調査を求める声が上がっているが、どう対応されるか」との質問に対して、菅氏は再調査を拒否。「森友問題はすでに結論がでている」と開き直り、「桜を見る会は今年中止した」などと国民の疑念に答えない姿勢を示しました。

　菅氏は２０１４年９月から沖縄米軍基地問題の担当相も務めてきました。会見では記者が沖縄県民が選挙や住民投票で名護市辺野古の米軍新基地建設に反対の民意を何度も示していることをあげて「建設工事を立ち止まって中止する考えはないのか」と質問しました。

　これに対しても菅氏は「沖縄の地元の市長、県知事とも合意したなかで辺野古建設が決まったのではないか」などと言い張り、米軍新基地建設を進める姿勢を改めて見せました。