しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年8月20日(木)

感染指標の乖離正せ

野党ヒアリング 実態把握へ国に提起

写真

(写真)感染実態解明野党合同ヒアリング=19日、国会内

 日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの共同会派は19日、国会内で新型コロナウイルス感染実態解明の野党合同ヒアリングを行いました。野党は感染の実態を把握するための「重症者数」や「病床数」に各自治体で乖離(かいり)がある問題について追及しました。

 東京都の重症者の基準が国と違い、集中治療室(ICU)の患者をカウントしていない問題について、厚労省の担当者は「東京都も差は認識している。国の基準での重症者数は調査中だと聞いた」と述べました。東京都以外で国と違う基準を持っている道府県があるのかについては確認していないと答えました。野党議員は緊急事態宣言の再発令に関わって、「国が統一の指標を持ってない状態では正確な判断はできない」と批判。国の基準に合わせた東京都の重症者数を確認するよう再度求めました。

 大阪府などで重症者のための確保病床数と実運用数が異なることが議論になり、厚労省の担当者は「重症者の受け入れ確保病床はすぐ使えるようになるまで“タイムラグ”がある」として、確保病床全てが今すぐに使えるわけではないと認めました。

 また、政府の分科会が示した感染状況で各都道府県がステージ1~4のどこに分類されるのかについて、野党は18日のヒアリングで確認を求めていましたが、厚労省の担当者は確認していないと発言。野党議員から批判が相次ぎました。

 日本共産党からは宮本徹衆院議員が出席しました。


pageup