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2020年7月29日(水)

引き出し屋徹底追及を

弁護団ら会見 破産で幕引きだめ

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(写真)会見する被害対策弁護団。中央が宇都宮団長=28日、司法記者クラブ

 ひきこもりからの「自立支援」をうたい破産した業者の第2回債権者集会が27日に開かれたことをうけ、被害対策弁護団と元入所者が28日、都内で会見を開きました。「破産で責任を放棄することは許されない」として徹底追及を求めました。

 業者は「あけぼのばし自立研修センター」を運営するクリアアンサー株式会社。「引き出し屋」と呼ばれ、入所者に対し拉致、監禁、暴行、強制労働などの違法行為をくり返していました。元入所者らが2019年2月に起こした損害賠償請求訴訟が佳境に入った同年12月、突然破産を申し立てました。

 元入所者の男性は、債権者集会での代表の発言について「私たちの訴えを『まったくの事実無根』などといい、被害者への謝罪はいっさいなかった。およそ誠意とは言い難い対応だ」と憤りをあらわにしました。

 男性は今年6月、同社の代表らを暴行と逮捕監禁致傷などの容疑で、同社と提携していたとみられる精神科病院の医師らを逮捕監禁の容疑で警視庁牛込署に告訴。同日受理され、捜査が始まっているといいます。

 宇都宮健児弁護団長は「同様の業者はたくさんいる。規制強化につなげたい」と話しました。


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