2020年7月29日(水)
布マスクよりPCR
追加配布8000万枚 野党が追及
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日本共産党と、立憲民主党や国民民主党などの共同会派は28日、国会内で、新型コロナウイルスの感染実態解明の野党合同ヒアリングを行い、厚生労働省に対して、介護施設等への新たな布マスク(「アベノマスク」)約8000万枚の配布問題などをただしました。日本共産党の高橋千鶴子、宮本徹両衆院議員が参加しました。
野党側は新たなマスク配布計画に対し、「介護現場が求めているのは布マスクではなく、PCR検査だ」「国民感情を逆なでするものだ」などと追及しました。
厚労省の担当者は、介護施設等向けの配布は3段階あるとして、4月中旬までに配布した2千万枚と、6月下旬から配布している4千万枚に続いて「計画の第3段の部分」だと説明。そのうえで「継続的な配布は有意義だ」「介護団体から感謝の声をいただいている」などと強弁しました。野党側は計画決定の際の決裁文書の提出などを求めました。
また、新型コロナの陽性者1人当たりの感染拡大を示す「実効再生産数」について、厚労省の担当者が大阪府の数値を把握していないと認めました。
野党側は、正確な政策判断にとって重大だとして、速やかな情報提供を要求。厚労省側は「新規感染者数の動向よりも分析と判定に時間がかかる」などと述べました。