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2020年7月27日(月)

唯一の病院で感染者

鹿児島・与論島、感染34人に

川村町議語る

 人口5000人の町に26日時点で34人の新型コロナウイルス感染者が発生した与論島(鹿児島県与論町)。町は住民に不要不急の外出自粛を要請しています。日本共産党の川村武俊町議は26日、電話で島の様子を語りました。

 感染者が出た与論徳洲会病院(81床)は電話診療などで外来を減らし、役場は来庁者を制限。郵便局は休業しました。食料品店は営業していますが、飲食店は休業です。川村町議の携帯電話にはこの3日間、不安になった町民から頻繁に電話がきます。感染場所について、「おれもそこに行ったかな」と、情報を求めるといいます。

 島で唯一の病院で感染が発生したため、外来患者には今年中に閉鎖予定のパナウル診療所が代わりに薬を出しています。郵便局はATMだけが使えます。

 緊急事態宣言が解除された5月以降、徐々に戻っていた観光客の姿はなくなりました。宿泊施設を営む人たちは、政府の給付金などでしのいでいるといいます。

 川村町議への相談で多いのは、畜産農家です。子牛の買い付け業者が来島を控え、子牛を売ることができないというものです。「島に来られない間に子牛が育ってしまえば、半値以下の価格になる」

 27日には議会の全員協議会で対応を協議します。川村町議は「今後、困りごとの相談が増えてくる。これからが勝負になる」と話しました。


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