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2020年7月24日(金)

医療体制強化を急げ

政府に分科会「ひっ迫に備え」

 政府が設置した新型コロナウイルス感染症対策の分科会は22日、東京都内で会合を開き、新規感染者数は「全国的に継続して増加傾向にある」として、ひっ迫しつつある医療体制と保健所の業務支援の強化を早急に取り組むことなどを政府に提案しました。

 尾身茂会長は会合後の会見で、20日までの都内の新規感染者数について発症日ごとに動向を分析したところ、「オーバーシュートのように爆発的に増加している状況ではないが、緩やかな増加傾向にあるのではないかと分科会の意見は一致した」と説明。「入院患者が増加し、受け入れ可能な病床に対する割合も増えている。現時点では重症者は少なく、直ちに医療体制がひっ迫する状況ではないが、重症者は遅れて増加する。軽症者がどんどん増えていっても、病院はあっという間に埋まるという懸念がある」とのべました。

 その上で、「入院病床だけでなく軽症者が療養するためのホテルなどの宿泊施設を確保することが極めて重要」と強調。感染拡大が継続したり、爆発的に拡大したりして医療体制が危機に陥る事態に備え、重症者の対応をどうするかなどについて「可及的速やかに指標を検討しなければならない」としました。

 尾身会長は、一部の保健所で検査数の増加に伴い、対応がひっ迫しつつある状況も指摘。人員、感染防護具など物資の確保を含め、支援を行うよう政府に求めました。


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