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2020年7月6日(月)

米新規感染5.6万人

最多更新、42州で増加 経済再開を一部停止

 【ワシントン=遠藤誠二】世界最多の新型コロナウイルス感染確認者・死者を出している米国で、感染拡大が再び猛威をふるっています。米紙ワシントン・ポストによると独立記念日前日の3日、新規感染者は約5万6000人を数え、1日の数として過去最多を更新しました。


 ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、全米50州のうち42州で新規感染者が増加しています。とくにフロリダ、アリゾナ、テキサス、ジョージア、カリフォルニアなど「サンベルト」と呼ばれる南部から一部西部が顕著で、フロリダ州では2日に新規感染者数が1万人を超えました。

 これらの州は、5月上旬ごろから始めた「経済再開」を一部停止。ふたたび海水浴場などの閉鎖、飲食店の営業規制、外出自粛等の措置を取り始めています。テキサス州はマスク着用を義務化、フロリダ州マイアミデード郡は夜間外出禁止令を発令しました。

 新規感染者の多くは若年層です。制限を解かれた解放感と夏休み開始のタイミングがあいまって、海水浴場や娯楽施設に集まり、パーティーやバーベキューなどを楽しみました。

 3、4月にニューヨーク州はじめ北東部を襲った感染爆発時に比べ死亡率は低いものの、アダムス公衆衛生局長官は、感染者増加と死亡者増加の「時差がある」と警告。祖母・祖父など高齢者に感染させないよう、マスク着用や社会的距離の徹底を呼びかけました。

 こうしたなかトランプ大統領は「(ウイルスは)いつかなくなるみたいだ」「(感染拡大は)コントロールされている」と明言し、自身の新型コロナ対策を自賛しています。

 ワシントン・ポスト紙は3日の社説で、新型コロナは「コントロールなどされていない」と指摘。大統領の主張は「歴史的で致命的な妄想だ」と断じています。


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