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2020年7月3日(金)

撤去まであきらめぬ

ヘリパッド工事再開 市民ら抗議

沖縄・東村高江

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(写真)「N1ゲート」前で、1日の、工事用の資材や重機の搬入の様子を話す伊佐さん=2日、沖縄県東村高江

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(写真)「N1ゲート」から、工事用の資材や重機を搬入する車両=1日、沖縄県東村高江(「ヘリパッドいらない」住民の会提供)

 沖縄防衛局は1日、米軍のオスプレイなどの着陸帯(ヘリパッド)に反対する住民運動が続く沖縄県東村高江で、重機を使ったヘリパッド関連の工事再開を強行しました。同日午前6時ごろから、資材や重機を積んだ工事車両9台が高江の米軍北部訓練場の「N1ゲート」に入り、ヘリパッド撤去を求める住民らは抗議の声を上げました。

 工事は、現場周辺に生息している国の特別天然記念物ノグチゲラの営巣期間(3~6月)が終了したことを受け、同訓練場内のヘリパッドにつながる道路の改修を再び始めたものです。

 「『ヘリパッドいらない』住民の会」の伊佐育子さん(59)は、音の出る重機を使う工事を営巣期間は止めていた一方で、米軍機が昼夜を問わず騒音をまき散らしながら飛ぶなどの訓練は続いていたことを批判。「(ノグチゲラの)保護になっていない」と訴えました。

 高江では、2016年12月のヘリパッド完成以来、米軍機の騒音被害が急増。17年の高江の民間地への米軍大型輸送ヘリ墜落事故後も住宅地の真上を飛ぶ米軍機が増え、関連工事が全て終了した後の、被害激化や危険性増が予想されます。

 同会は2日、抗議の座り込みを開始してから13年を迎えました。「生活や子どもたちの命を守るため、これからも運動していかなければいけない」と語る伊佐さんは、「支援もあるからこそあきらめないでたたかえる」と述べ、全国からの連帯・支援を呼びかけました。


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