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2020年6月25日(木)

筋ジス患者 移送やめよ

八雲病院問題 紙議員が国会で追及

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(写真)質問する紙智子議員=22日、参院決算委

 日本共産党の紙智子議員は22日の参院決算委員会で、国立病院機構・八雲病院(北海道八雲町)の移転計画について、新型コロナウイルス感染拡大のもとでの患者の移送は命に関わると指摘し、「中止・延期すべきだ」と迫りました。

 同病院は北海道唯一の筋ジストロフィー患者、重症心身障害者専門病院。機構は同病院を廃止し、8月から245キロ離れた札幌市の北海道医療センターなどに搬送しようとしています。約190人の患者の搬送に約300人体制の職員や医師、移送業者の120人の運転手などが関わる大移送計画です。

 紙氏は、コロナ禍の移送計画に、患者家族から「子どもの命を軽視しているとしか思えない」の声があがっていると追及しました。

 そもそも「新型コロナ感染を防ぐ知見は確立されているのか」とただした紙氏に対し、加藤勝信厚労相は「いまだ不明な点が多い」と答弁。紙氏は、安全のための知見は確立されておらず職員も不安を抱えていると述べ、「免疫力の低い患者のコロナ禍での移送は中止、延期するよう言うべきだ」と求めました。

 加藤厚労相は、安全を確保し万全の体制をとっていただきたいなどと述べるだけ。機構の楠岡英雄理事長は「慎重に判断したい」と述べるにとどまりました。紙氏は、移送を強行しないよう重ねて要求しました。


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