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2020年6月23日(火)

全国都道府県委員長会議

小池書記局長の問題提起から

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 20日の全国都道府県委員長会議で、小池晃書記局長が行った問題提起とまとめのうちで、党員拡大を中心とした党勢拡大にどうとりくむかを述べた部分について紹介します。

どう党員拡大に踏み出す流れを広げ飛躍をはかるか

 常任幹部会の「訴え」では、大会第二決議を最大の指針にすることを強調し、3月の学習教育部長会議で志位和夫委員長の発言で述べられた提起も明示して、党づくりの法則的なとりくみと一体に独自追求をしようとよびかけました。

 同時に、党員拡大は、この間中断していたこともあり、支部には率直に言って「党員拡大は大変」という気分もあります。

 いかにして、一部にある重い気分を吹っ切って、足取りをいわば軽くして、気軽に支部・グループが党員拡大に踏み出していくか。ここに「特別月間」の初動で知恵と力をつくすべき、「月間」成功への指導上の「環」があります。とくに討論で深めていただきたいのは、二つの点です。

どの支部、党員でもできる

 一つは、党員拡大は、どの支部、どの党員でもできるとりくみだということです。党員はみんな、「自分はこんな思いで入党した」という入党の初心をもっています。「共産党のここが好き」という党への誇りをもっています。「党の仲間を迎えたい」という思いももっています。その思いを語ることは誰でもできる活動ではないでしょうか。

 支部でぜひ、入党対象者と「入党のよびかけ」を読み合わせ、相手の疑問や質問にこたえ、自らの入党の動機や党への思いを語り合って、働きかけに踏み出していく活動にとりくみましょう。

 入党の働きかけというのは難しいことではない、「入党のよびかけ」を読み合わせ、相手の感想を聞きつつ、自分の党への思いを語ることは、誰でもできる活動だという気持ちで、気軽に踏み出していくことが大事ではないでしょうか。

対象者をうんと広げる

 いま一つは、対象者をうんと広げることです。「対象者がいない」という声が出がちですが、そんなことは決してないはずです。対象者を、「すぐ入りそうな人」だけに狭くしないことが大切です。「赤旗」読者、後援会員はもちろん、支持を寄せてくれる方、綱領パンフを渡した人、「集い」に参加したことがある人、これまで入党を訴えたことのある人など、対象者をうんと広くあげて、名簿をつくって働きかける。第二決議にあるように、“入党の働きかけに失敗はない”“一回一回の働きかけに大切な意味がある”――こういう見地に立って対象者をあげて働きかけに踏み出していく。党機関の姿勢も、党員拡大の成果があがったかどうかだけで評価することはせず、対象者をあげて働きかけに踏み出したら、そのこと自体を評価し、励ますことが大事だと思います。

討論のまとめから

党員拡大の条件が大きく広がっている

 今日の会議の問題提起では、「党員拡大を中心とする党勢拡大特別月間」をどう進めるか、重い気分を吹っ切って、とにかく足取りを軽くしよう、まず気軽に踏み出していこうと、この「月間」成功の指導上の「環」は二つだと述べました。

 この点ではまさに、実践はこれからではないかと思います。しかし、これができるだけの客観的な条件が本当に大きく広がっているということは、今日の議論の中で証明されたのではないでしょうか。

 国民の中で巨大な変化が起こりつつある。特に青年・学生の中で、今の日本に対する見方、世界に対する見方、日本共産党に対する共感の広がりというのは、まさにかつてないような変化が起こりつつある。志位委員長が発言されましたけれども、このコロナの下で、新自由主義の害悪が噴出し、そして資本主義の限界までがあらわになりつつあるなかで、日本共産党の改定綱領に対する共感が広がっている。こういう深い変化があるわけですから、先ほど言った二つの課題――“どの支部でも、どの党員も党員拡大をやっていこう”“対象者をうんと広げよう”ということが十分に可能な情勢が今広がっていることは、議論の中でも確認できたのではないかと思います。

 驚くべき変化は、特に若い世代の中で広がっています。埼玉では、県内の女子大学生が入党した際に、なぜ共産党に入りたいのかと尋ねてみると、「他のどの政党も資本主義の枠内にとどまっている中で、共産党だけが社会主義・共産主義を展望しているところがすごい」と。こういうことを学生さんが言うこと自体が本当に驚きでありますが、ネットで綱領・規約を読んで、「入党するには2人の推薦者がいるので、自分はまだ入れないのかな」とも言っていたそうです。もしもそのままにしておいたら、こんなもったいないことはないわけで、こういう変化がある以上、思い切って広げていく。こういう時に、入党対象者を狭く考えるなんて、こんな申し訳ないことはないと思います。

党機関が自ら決めた目標達成に責任をもとう

 最後に、すべての支部、すべての党員が、足を踏み出し、「支部が主役」で、単なる数追いから入るのではなく、「支部が主役」で党員拡大にとりくもうと申し上げましたが、しかし、党機関の、とくに都道府県委員長のみなさんは、それでよしとするわけにはいきません。結果として、自らが決めた毎月毎月の目標を達成しなければいけない。党員については、現勢での前進ということを誓い合ったのですから、これを成し遂げるということに最後まで責任をもつことが必要だということはきちんと言っておかなければいけません。そのために特別の手だてをとらなければなりません。

 6月、残された10日間です。党員も読者もこの見地で、一日一日、支部のとりくみの変化をつくるために、党機関と地方議員が支部に入るように手だてをとることを訴えます。

 党員拡大では、テンポは先月の3倍で、党大会後最高のテンポとなっています。しかし、現勢での前進には、なおいっそうの大奮闘が必要な段階です。すでに威力を発揮し始めている「入党のよびかけ」。読み合わせても20分はかかりませんので、これを大いに活用する。まず支部で読む。そして、対象者と一緒に読み合わせする。それから「集い」にもとりくむ。このことを一気に広げることを訴えます。

 読者拡大では、前進した5月と同じテンポになっておりますが、5月はこの時点からの頑張りが相当な規模になって、全都道府県で前進となりました。その点では、今回は、“党員拡大を中心に読者も”という見地でとりくむわけですから、ともに前進させるのは容易なことではありません。そのためには、党員拡大を強力に推進しつつ、読者拡大についても決しておろそかになることがないようにとりくんでいただきたい。日曜版の拡大とともに、入党の働きかけを大規模に進める中で日刊紙購読の訴えを行って、読者拡大ではより努力が必要な日刊紙の前進を切りひらくことを、心から訴えたいと思います。

 「特別月間」の初動の月、この6月に必ず前進をかちとろうではありませんか。


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