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2020年6月19日(金)

給付金遅れ、廃業決意「国に見放され、バカにされ、悔しい」

野党が業者の実情紹介

 国の持続化給付金の給付が遅れている問題で18日、国会内で野党合同ヒアリングがありました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、売り上げが減少した中小業者、個人事業主への支援制度ですが、申請開始の5月1日に申請した18万件のうち、6月18日現在で4000件超がいまだに給付を受けていないことが分かりました。経済産業省・中小企業庁が明らかにしました。

 また、5月17日までの初期に申請した101万5000件についても、5万6000件が未給付です。

 ヒアリングでは、給付を受けていない業者、個人の実情も紹介されました。

 「5月9日申請。現在も入金なし。主人と相談し、廃業を決意しました。今月残りの仕事を片付け、従業員の給料支払いの金策が終わり次第、子どもたちのためにも夫婦共に廃業します。国に見放され、馬鹿(ばか)にされ、悔しいです」「37日目未入金。どれだけ声をあげても、どこにも届かない。今までありとあらゆる税金を必死に納めてきて、こんなにバカにされるとは思わなかった。絶望しかない」などのメールが野党議員に届いています。

 野党議員は、一刻も早い給付のため、遅れている人たちへの個別対応と、申請サポートセンターに税理士などの専門家と振り込みを迅速にするための銀行員の常駐などを強く求めました。


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