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2020年5月31日(日)

危険運転なくすには

藤野氏 処罰法参考人質疑

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(写真)参考人に質問する藤野保史議員=27日、衆院法務委

 衆院法務委員会は27日、あおり運転など悪質で危険な運転の処罰と抑制を目的に、「危険運転致死傷」の要件を拡大する自動車運転処罰法改正案についての参考人質疑を行い、日本共産党の藤野保史議員が質疑しました。

 藤野氏は、悪質なあおり運転の取り締まりは必要だと主張。同法案では、周囲の車の走行を積極的に妨害する意図がない運転行為も処罰対象になる懸念があり、「適用範囲が、かなり広範になる可能性があるのではないか」と質問しました。

 久保有希子弁護士は、「検察官の裁量で左右される可能性がある。どのように運用するかは、法曹三者を含めて多方面の関係機関での検討が必要だ。法案の想定外の行為が生じるケースには、新たに法律を制定して明確化していくべきだ」と強調しました。

 藤野氏は、行政処分の実施や教育の推進など、危険運転をなくす手段は法律の厳罰化以外にもあるのではないかと質問。娘を飲酒運転による事故で亡くした全国被害者支援ネットワークの和気みち子事務局長は「刑務所で矯正教育をしているものの、自分の罪に反省がない受刑者が多いことが、再犯の原因の一つだと感じる。矯正教育強化も必要だ」と述べました。


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