2020年5月30日(土)
大津の日赤 再編せず
滋賀知事「厚労省に伝える」
署名1.2万提出
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滋賀県の三日月大造知事は29日、「大津圏域の地域医療構想調整会議で『再編統合は行わない』という結論で合意された。妥当な結果だと受け止めており、厚生労働省に伝えていきたい」と表明しました。
同日、大津市にある大津赤十字志賀病院の周辺住民らでつくる「志賀日赤を守る会」が、病院の存続・拡充を求める要請署名1万2151人分を三日月知事に提出した際に表明したもの。知事は、コロナ対応で医療機関の重要性を痛感したとして「今回の教訓を今後の体制づくりに生かしていきたい」と述べました。
住民らは、厚生労働省が病床削減の“目標達成”のために「再編統合の議論が必要」だとして病院名を公表したことから今年1月、「守る会」を結成し署名を集めてきました。
門東美知子共同代表は、自治会の回覧板でも署名用紙が回されたことを紹介し、「なくてはならない病院だということが明らかになった」と述べました。
志賀日赤に勤務する看護師は、病院の存続を心配する患者の声を伝え、「コロナ対策のため、玄関で熱を測り消毒する患者から『頑張ってほしい』と励ましをいただいている」と話しました。
日本共産党の節木三千代県議、岸本典子市議が同席しました。