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2020年5月19日(火)

GDP 年率3.4%減

消費税10%に加えコロナ禍

1~3月期

図

 内閣府が18日発表した2020年1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0・9%減となり、2四半期連続のマイナスでした。この成長が1年続いた場合の年率換算で3・4%減となりました。2019年10月の消費税10%への増税に加え、新型コロナウイルス感染拡大が直撃しました。2四半期連続のマイナス成長は国際的に景気後退局面と見なされます。

 1~3月期の実質実額(年率換算)は、524兆8546億円となり、19年7~9月期の539兆4356億円から14兆5810億円も減少しました。20年4~6月期は全国に緊急事態宣言が出された影響でさらに落ち込むことが見込まれます。

 GDPの6割弱を占める個人消費は0・7%の減少でした。安倍晋三政権による消費税増税の打撃とともに、新型コロナの感染予防対策による行動制限により、外食や宿泊、航空や鉄道などの落ち込みが目立ちました。

 世界的にも新型コロナ感染が広がるなかで、安倍政権が頼みにしていた輸出は6・0%減と大きく落ち込みました。輸入は、国内の低迷を背景にして4・9%のマイナスになりました。企業の設備投資もマイナス0・5%。住宅も4・5%のマイナスでした。

 物価変動の影響を反映し、生活実感に近い名目GDPは前期比0・8%減、年率換算で3・1%減でした。


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