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2020年5月14日(木)

きょうの潮流

 会えない母に週1回届ける花の絵手紙。看護師の娘を案じる親の心情。家にこもる日々のなか、自然の息吹にふれて癒やされる時間。最近の「読者の広場」欄に載った声です▼くらしの悩みや過ごし方の工夫、身の回りで起きていること、政治や社会について思うこと…。コロナ禍のもとで投稿は増え、担当者は「これまでとは異なる日常を体験し、それを共有しあう貴重な交流の場になっている」と▼とても励まされた、元気をもらいました―。先月掲載されたある投稿に大きな反響がありました。感染症を克服してきた人類の歴史に確信をもち、こういうときこそ明るい社会を展望する学習を深めよう。96歳、畑田重夫さんのそんな呼びかけに▼戦争の生き残りとして、長く平和運動に身をささげてきた国際政治学者。掲載された日は朝から電話やファクス、メールが絶えず、はがきや手紙も相次いだそうです。激励の感謝とともに希望をもった生き方への共感を込めて▼きょう、一部の地域を除いて緊急事態宣言が解かれます。ただし、コロナが収束したわけでもなく、自粛や緊張はこれからも。気が緩めばふたたび感染が拡大する危険もあります。ひきつづく支援と十分な備えが必要でしょう▼右目が見えない不自由を強いられながら、いまも「生涯学習・生涯青春」の気概で心豊かな人生を送っているという畑田さん。コロナ後の世の中は変わるはず、変わらなければならない。そのために、みんなとともに社会の矛盾とたたかう覚悟だと。


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