2020年5月13日(水)
駅ホーム幅基準改めよ
武田議員 「転落事故を防げ」
参院国交委
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日本共産党の武田良介議員は12日の参院国土交通委員会で高齢者や障害者の移動に関するバリアフリー法改定案について質疑し、JR新潟駅での転落事故をとりあげ、「狭すぎる駅ホーム幅の基準を改めよ」と求めました。
同駅の在来線2番線ホームは工事で通路幅が狭く、2018年には白杖の利用者と高齢者の転落が発生しました。
国交省が示すホーム幅の解釈基準は、歩行者がすれ違って通れる幅1・5メートル以上(ホーム縁端と壁の距離)であり、武田氏は「狭すぎる」「車いすや白杖利用者を考慮していない」と批判。新潟駅2番線ホームは基準を満たしているものの、利用者がすれ違うには点字ブロックの外側を歩かざるを得ないと指摘し、「ホームドアの設置も想定した基準じゃない」「解釈基準を改めるべきだ」と迫りました。
赤羽一嘉国交相は、「事故が幅に起因したものか明らかでない。全国一律の基準を改めることにはならない」などと強弁。武田氏は「国の姿勢がホームの安全を後退させてきた」と批判しました。
武田氏は転落防止のためのホームドアの早急な設置を求めるとともに、全国で増える無人駅についても「利便性だけでなく安全性も損なわれる。歯止めをかけるべきだ」と要求しました。
改定案が採決され、全会一致で可決されました。